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「バグってる?」久しぶりの日本帰国で衝撃を受けてしまった感覚とは

樫山ひか漫画家/イラストレーター

オランダ在住のひかさん夫婦。コロナ禍があり3年ぶりに冬に帰国した二人が衝撃を受けた出来事とは?

空港から外へ一歩出た瞬間、私を包み込んだのは、「あたたかい!」という驚きでした。日本の空気がこんなに優しいものだったなんて…。

オランダを出発する朝、気温は3度。チェックした限りでは、京都の気温はその日5度の予報でした。「そんなに変わらないじゃん」と余裕ぶって、オランダでのいつもの冬スタイル、厚手のコートとマフラーをしっかり身につけて出発。ところが、オランダの空港駐車場でスーツケースを引きながら寒風に震えていたあの時間が、まるで嘘みたい。日本に着いた私の体感温度は「これ、春?」と錯覚するほどでした。

もちろん、京都の清水寺付近には雪が残っていたりして、客観的には「日本も冬真っ盛り」なはず。それでも、なぜか肌で感じる空気のぬくもりが全然違うんです。そうそう、オランダは日本で言うと北海道あたりと同じくらいの緯度に位置しているんですが、雪の降らない北海道だと思ってください。気温は冬ならマイナス、夏でも30度を超える日は珍しいくらい。つまり、基本「寒い国」です。

そんな寒さに慣れてしまった体にとって、日本の冬はほぼオランダの「夏」。いや、大げさじゃなくて本当に!到着後、私はコートを脱ぎ捨てカーディガン一枚で過ごすという、完全に季節感を無視したスタイルを貫きました。その結果、友人たちからは「春を先取りしすぎだって!」と笑われる始末。でもこれが、オランダ仕込みの「耐寒スキル」の成果なのです(と無理やり自分を納得させる)。

旅先で感じる気候や温度の違いは、意外にも心を軽くしてくれますね。皆さんもぜひ、次の帰国や旅行先で「体感温度」をじっくり味わってみてください。もしかしたら、自分の“地球での居場所”が意外なところに見つかるかもしれませんよ?

漫画家/イラストレーター

オランダ在住のエッセイ漫画家。日本人夫婦目線によるオランダでの日常生活や海外で出会ったネタなどをクスっと笑える漫画で紹介。ライブドア公式ブロガー。ブログ、Twitter、インスタで毎日漫画を更新中!

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