海外のレストランで食中毒!救急病院へ駆け込んだらまさかの対応
オランダ在住のひかさん夫婦。夫が出張先スペインから帰国したら体調が悪そうです。
その後。
夫が昔オランダの保健所で言われたという「コーラ療法」の話を教えてくれました。下痢の話題なんてあまり人前で話すものではありませんが、その内容があまりにユニークだったので、どうしても紹介せずにはいられません。
保健所の担当者曰く、アフリカのような医療資源が限られている地域でも「コーラは手に入る」から、炭酸を抜いて飲むのがよいとのこと。え、まさかのコーラ? あの炭酸シュワシュワ飲料が、薬の代わり? 聞いた瞬間、私は思わず吹き出してしまいました。むしろ炭酸でお腹がもっとゴロゴロしそうなんですけど……。
これは「昔からの知恵」らしいのです。具体的な医学的根拠があるかはさておき、世界中で「とりあえずコーラを飲んでみる」という下痢への対処法が語り継がれているのだとか。オランダでは病院でも「あ、それならコーラ飲んどきなよ」と言われることがあるらしく、実際に今回私も救急病院で勧められてしまいました。日本でそんなアドバイスを受けたら、思わず医師の顔を二度見してしまうところです。
日本では、下痢の原因を探るために検査をしたり、整腸剤を処方されたりすることが一般的。しかしオランダでは、「大丈夫、体が治してくれるよ!」とばかりに自然治癒を勧められることが多いんです。その結果、コーラという究極にシンプルな解決策が登場するのでしょう。
このエピソードを聞いた友人に話したところ、「いやいや、コーラ飲むくらいなら経口補水液を飲むよ」と苦笑されました。でも、どんな方法であれ「治れば正義」。
結局のところ、この話から学べるのは、「医療の対応やアドバイスも文化によってこんなに違うんだ」ということ。驚きの連続ですが、これも異国で暮らす楽しみのひとつかもしれませんね。