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街中の待ち合わせで踊る動画がバズったアイドルグループ 「異様な光景を面白がってもらえました」

斉藤貴志芸能ライター/編集者
左から坂本遥奈、秋本帆華、咲良菜緒、大黒柚姫(スターダストプロモーション提供)

待ち合わせで「どこにいるかわからないから目立ってほしい」と言われ、街中で踊りまくるTikTokで、再生数1000万回超えも生んだTEAM SHACHI。匿名で始めたアカウントをタイトルにしたEP『待ち合わせに、飽きもと。』が発売された。TikTokからのブレイクの流れに乗るべく、ユニークなチャイナ風ポップなどが収録された。

一般の方に浸透するように頑張ってみようと

――今回のEPは「待ち合わせに、飽きもと。」のTikTokがバズったのを受けて、リリースしたんですか?

秋本帆華 そこからです。TikTokだけで収めるのはもったいないから、楽しいことをどんどん広げていこうと、EPのタイトルにしました。

――TikTokは狙ってバズらせたんですよね?

大黒柚姫 そうですね。いろいろなことをやってみました。ライブ終わりにスタッフさんが急にポンと音を掛けて、その場で踊るとか。

坂本遥奈 時期でいうと、1年半前の冬からです。TEAM SHACHIを一般の方にどう知ってもらうか。今はTikTokが一番浸透しやすいので、そこで頑張ってみようと。

――待ち合わせで踊るのは、誰かのアイデアだったんですか?

咲良菜緒 スタッフさんにもいろいろなアイデアを出してもらって、そこからメンバー同士で「こうしたほうがいい。ああしたほうがいい」と話し合いました。

大黒 その中で、待ち合わせのフォーマットが一番いろいろな方に届いて、続けてきました。

秋本 私が基本撮影して、他のメンバーに踊ってもらってますけど、見ているとめちゃめちゃ異様な光景で(笑)。アイドル好きでない方にも、面白がってもらえると思いました。

スターダストプロモーション提供
スターダストプロモーション提供

震えると聞いていたのに楽しんで踊れて

――もともと匿名でやっていた中で、遥奈さんが街中で派手に踊っていました。

坂本 最初は他のメンバーが1人で踊って、「震える」と聞いていましたけど、私は楽しんでしまって(笑)。自分は普通ではないんだとわかって、ノリノリで踊るようになりました。

――人目は気になりませんでした?

坂本 街中であそこまで大きく踊ると、周りの人にはすごく驚かれます(笑)。

秋本 めっちゃ見られたり。

坂本 たぶん、ほーちゃん(秋本)が撮っていなかったら、恥ずかしかったと思います。ほーちゃんに面白がってほしいからできたことで、チームの力が繋がりました。

――とは言え、帆華さんはだいぶ離れた場所から撮っているんですよね。

咲良 階段の上とか2階とか。同じ階にはいないよね。

坂本 豆粒くらいにしか見えませんけど、どこかで見てくれているので。

咲良 ハル(坂本)はもう余裕があるから。帆華だけでなく周辺の人たちも笑わせたい気持ちが芽生えて、引きで見ていると、一緒に踊ろうと誘っていたりもするんです(笑)。笑顔でリアクションしてくれる人にアピールしていたり、面白いです。

もうできないと思ったのが強いハートに

――菜緒さんと柚姫さんは、街中で踊るのはどんなものでした?

大黒 私はソロデビューが渋谷のハチ公前だったんです。周りに若いお兄さんたちの集団が3組いる中で『本能寺の変』を踊って、もう震えてヤバかったです(笑)。

咲良 そのときは本当の初期で、2人で行って私が撮っていました。直前まで電話を繋いで立ち位置とか確認して、「じゃあ、行くね」となったんですけど、柚姫があんなにビビッているのは見たことがありませんでした(笑)。

大黒 手がめちゃくちゃ震えていました。しかも、お兄さんたちが「おーっ、やるのか?」みたいな感じになって、私は陰なので(笑)。

咲良 陽の人たちに見られて、ビビッちゃった(笑)?

大黒 踊り終わって心がポロポロと崩れて、「もうできないかもしれません」と言いました。それからリハビリみたいな感じで、ハルと踊って。やっぱり緊張しましたけど、品川駅でNewJeansさんの『ETA』を踊ったとき、海外の方がインスタをフォローしてくださいました。もしかしたらファンをもっと増やせるかもと思ったんです。

秋本 明確にターニングポイントがあったんだ。

大黒 ハルにつられて、最初より強いハートになって、今は楽しく踊れています。

咲良 基本的にハルが常に動画に映って、私は2人や3人で登場するサブキャラみたいな感じでやらせてもらっています。やっぱりハルはダンスでシャチをリードしてくれて、キレもすごいし動きも大きいから、一番映えるんですよね。

咲良菜緒(さくら・なお) 1997年9月10日生まれ、愛知県出身。『FAIR NEXT INNOVATION ICONIC MOMENTS』(ZIP-FM)でパーソナリティ
咲良菜緒(さくら・なお) 1997年9月10日生まれ、愛知県出身。『FAIR NEXT INNOVATION ICONIC MOMENTS』(ZIP-FM)でパーソナリティ

名古屋の人が集まる場所で『ソーラン節』を

――帆華さんは最初から撮影係に?

秋本 私も最初は踊りました。でも、動画は上がっていません。初めからダメで脱落しました(笑)。

坂本 新宿駅でのカエルまんじゅうの歌がお蔵入りになったね。

秋本 それで、私は声だけになりました。

坂本 でも、ほーちゃんのかわいい声が入るからいい、というのもあるし。

――1000万回再生とバズって、今回のEPにもカバーが収録された『ソーラン節』は、たまたまの選曲だったんですか?

大黒 ハルが名古屋駅の金時計の前で踊りました。

坂本 「名古屋といえば」の待ち合わせスポットで、週末はもちろん平日でも人がいっぱい集まるんです。その中で、誰もが知っている『ソーラン節』を踊るのがいいかなと。途中から柚姫が合流して一緒に踊る流れになっていて、奇跡的にバズりました。

秋本 「ソーラン節の子」みたいな認知もされています。

坂本 その勢いで、他の動画もたくさんの方に観ていただきました。福岡の天神で「しなこダンス」を踊ったときも、近くにいた女性の方たちが「これ『待ち合わせに、飽きもと。』じゃない?」とボソボソ話していたり。

咲良 地元の愛知以外で言われたのは初めて。

坂本 せっかくだから、バズったきっかけの『ソーラン節』を今回カバーさせていただきました。

素のテンションをMVで見せました

――EPのリード曲『のんあるすいけん feat.炒飯』のMVは、本当に飲んで撮ったわけではないんですよね(笑)?

大黒 ノー、ノー、ノー(笑)。「のんある」なので。

咲良 缶の中は水か炭酸水でした。

――皆さん、酔っぱらった演技がうまいですね。

秋本 特技ですから(笑)。

大黒 撮影は本当に楽しかった。

秋本 いつものテンションの私たちが見られます。酔ってなくてアレです(笑)。

咲良 楽屋やごはんのときの私たちは、ああいう感じ。

大黒 あそこまで素の私たちを、MVで見せたことはなくて。本領発揮できました。

――素で菜緒さんが柚姫さんの髪を引っ張ったり(笑)?

大黒 よくやられています(笑)。

咲良 ストーリー的に、最後に残ったのんある1本の争奪戦で、さすがに普段は引っ張ったり殴ったりしないので、やっと手が出せました(笑)。

大黒 公式暴力ですね(笑)。

しらふのほうが酔っぱらってるみたいで

――誰が誰に何をするとか、台本にあったんですか?

大黒 ないです。全部アドリブ。

秋本 長回しをしていて。

大黒 のんあるの缶に一番近い人を、みんなで集中攻撃(笑)。取られたくないからね。

咲良 でも、「次は髪を引っ張るから」と言った気がする。

大黒 そういう打ち合わせくらいですね。

――帆華さんは菜緒さんの頬っぺたを引っ張っていたり。

坂本 あれは本当にいつもやっているね(笑)。

――柚姫さんに脳天チョップも。

秋本 いつもやりたいけど、できないことをやりました(笑)。

――4人で飲みに行くことは実際あるんですか?

坂本 ライブ後とか、たまに行きます。

咲良 飲んでも全然変わりません。

大黒 というか、しらふのときのほうが酔っぱらっているみたいで、うるさい(笑)。

咲良 飲むとしっぽり系ですね。

大黒 結構落ち着いていて、あまりふざけたりしません。

――語っているんですか?

大黒 語ってはいないかも。

坂本 身のない話をしています(笑)。

坂本遥奈(さかもと・はるな) 1999年2月2日生まれ、愛知県出身。『推シマシ』(CBCラジオ)でパーソナリティ
坂本遥奈(さかもと・はるな) 1999年2月2日生まれ、愛知県出身。『推シマシ』(CBCラジオ)でパーソナリティ

お酒が入ると歌を作り始めます

――お酒は誰が強いんですか?

大黒 みんな弱くはないけど、帆華が一番強いかな。

咲良 酔ってる感じが一番しないのは、ほーちゃんかもしれない。

秋本 すごくたくさん飲んだら酔いますけど、数杯だとわかりません。

――詞にある<大地が寝床>みたいなことはないと。

秋本 お酒の失敗は、みんなないよね。家に帰るまで、しっかりしなきゃと。

坂本 職業柄もあるし。友だちと飲みに行っても、そんなに酔わなくて、バイバイした瞬間にクラッと来て「結構飲んでいたんだ」と実感することもあります。気が張っていたんだなと。

――酔うと泣き上戸や笑い上戸になる、とかもなく?

坂本 柚姫が歌を作り出します(笑)。

大黒 テンションが高くなるので。

坂本 もともと陽気なんですけど、よりエンジンがかかって(笑)。

大黒 (森永乳業の)アイスのpinoの歌を作らせていただきました(笑)。全然記憶にないですけど。

秋本 私は覚えているよ。♪1、2、3、4、5、6、ピノ~っていう。

坂本 ♪多くも少なくもなく、ちょうどいい~って、普通のことを歌ってました(笑)。でも、メロディラインが面白くて。

――柚姫さんは普段から曲を作っているんですか?

大黒 お酒が入ったときしか作りません(笑)。そのpinoの歌がデビュー曲です。

坂本 一緒に飲んだときにできた曲は、こっちでメモしてまとめておくね。

咲良 本人は覚えてないから(笑)。

大黒 職人っぽいよね。

咲良 いやいや! 職人は飲まなくても曲を作れるから(笑)。

大黒柚姫(おおぐろ・ゆずき) 1997年7月18日生まれ、愛知県出身
大黒柚姫(おおぐろ・ゆずき) 1997年7月18日生まれ、愛知県出身

「炒飯タイム」は練習しても慣れないように

――中華料理もよく食べます?

秋本 みんな中華大好き。迷ったら中華に行きます。

咲良 ほーちゃんは春巻きを食べてる印象がある。

秋本 食感があるものが好きで、春巻きとあんかけは絶対頼みます。みんな炒飯は頼むよね。

坂本 あとは回鍋肉、エビチリ、エビマヨ。

――MVで出てきた料理もあとで食べたんですか?

咲良 終わるのが遅かったので、食べられませんでした。

秋本 私だけ炒飯をいただきました。

――曲の最後は、帆華さんがフライパンを振って踊っています。

秋本 「炒飯タイム」ということで、みんながパラパラを踊っている中で、おいしい炒飯を作るキャラです。中華鍋は初めて持って重かったです。

咲良 めっちゃ大きかったもんね。

秋本 あそこは「一番大事だからよろしくね」と、リハから何度も言われました。

坂本 炒飯タイムの最初のリハから、ほーちゃんにセンスを感じました。でも、2回目は上手になっちゃって。

大黒 練習して、きれいになっちゃったんだよね。

秋本 毎回新鮮な気持ちでいないといけなくて。

大黒 「1日目の動画を観返しておいてください」と言われていました。

坂本 慣れが出ても良くないと。

――練習すれば、どうしても慣れるから、難しいところですね。

秋本 気持ちが出るものですから。リハではメンバーに笑顔になってもらおうとやっていて、ライブではお客さんが毎回違うので、新鮮な気持ちでできています。タフ民(ファン)のおかげで、いい炒飯ができます(笑)。

秋本帆華(あきもと・ほのか) 1997年11月15日生まれ、愛知県出身。『秋本帆華のウルトラGT』(FM FUJI)でパーソナリティ
秋本帆華(あきもと・ほのか) 1997年11月15日生まれ、愛知県出身。『秋本帆華のウルトラGT』(FM FUJI)でパーソナリティ

あざとい台詞は自信がありました

――「ねえねえ、聞いて」と「酔っちゃった~」の台詞は、最初から遥奈さんが言うことになっていたんですか?

坂本 違います。レコーディングがオーディションになっていました。

秋本 ハルが勝ち獲ったパートですね。

――自信あったんですか?

坂本 自信は……まあ、ありました(笑)。レコーディング当日まで台詞が決まってなくて、スタジオに行って、スタッフさんの案だったり、全部メモ書きで15コくらいもらいました。

咲良 ハルは一番目だったんだよね。

大黒 厳選される前だったから。私たちは3コくらいしか録っていません。

坂本 そうだったんだ。「次はこれを」とキュン台詞がどんどん来て、楽しかったです。「好きアルよ」とか、本当にいろいろありました。

大黒 仮歌では「行ってみよう」だったね。

咲良 あざとい台詞というより、サビに向けた言葉が入っていて。

――普段はあざといことは言いますか?

秋本 ハルが一番あざといと思います(笑)。

坂本 いや、そんなこと言わないです。

大黒 ハル以外のメンバーには、あざとさが皆無なので(笑)。

咲良 アイドルとして致命的(笑)。ハルがいてくれて本当にありがたいです。

「酔っちゃった~」は肩を上げて下げて

――遥奈さんが普段、どんなあざといことをするんですか?

大黒 しっかりしてますけど、最年少だからこその末っ子感が出ます。

秋本 この前、段差があるところを登ったとき、私が先に行って、ハルが手を伸ばしてきて。自然と引き上げるのを求めていて、「わーっ、かわいい!」と思った(笑)。

大黒 自分の顔が赤くなるのはやめて(笑)。

秋本 そんなのしたことなかったから、恥ずかしくて(笑)。

坂本 それ、いつの話?

咲良 覚えてないくらいナチュラルだったんだ。天性だからいいよね。わざとだと「またやってる」と思うので(笑)。自然にハルの良さが出て、こっちも自然にかわいく感じられます。

――あの台詞を言うときも、考えるより自然に?

坂本 この雰囲気だったら、こんな感じかなと、動きも一緒に付けながらやっていました。「酔っちゃった~」は肩を上げて下げて……みたいな感じでレコーディングしたので、ライブで同じように歌うのが難しくて。空気くらいの声のテンションを修業中です。

――MVのサムネになった、アゴに両手を当ててトロンとしたポーズは?

坂本 いろいろやった中の1コですかね。

大黒 サムネは最後、二択だったんだよね。ハルが「どっちがいいかわからないから決めて」と言って、私とマネージャーさんが「絶対これ!」と推したほうがサムネになったら、大好評の嵐! 「うちの遥奈、いいだろう?」とちょっと鼻が高いです(笑)。

『らんま1/2』のシャンプーちゃんのイメージで

――チャイニーかわいい曲ということで、他の皆さんもかわいい寄りで歌ってはいるんですよね。

秋本 もちろんです。

咲良 でも、前の『おとなりさん』よりは、トリッキーさが組み込まれたかわいい曲なので。ゴリゴリには歌っていませんけど、ブリブリでもなく、台詞との落差がある感じです。

大黒 私、『らんま1/2』の(中国から来たキャラクターの)シャンプーちゃんが大好きなんです。この曲、歌詞もめっちゃシャンプーちゃんっぽいですよね。

――それは思いました。

大黒 レコーディングにもフィギュアを持っていって、シャンプーちゃんのイメージで歌いました。

――『らんま1/2』は柚姫さんが生まれる前のアニメですが。

大黒 再放送でよく観ていたんです。高橋留美子先生の作品が好きで、最初はラムちゃんの『うる星やつら』から入って、『らんま1/2』に行きました。

踊りのお祭りで地元で認められた感じ

――収録曲の『まつりびと~カキツバタ~』は、名古屋で開かれる「どまつり」こと「にっぽんど真ん中祭り」の総踊り曲。かなり大きい踊りのイベントなんですよね?

咲良 名古屋の夏の大きなお祭りで、今年は8月23日から3日間開催されます。その最後に総踊りと言って、キャストの皆さんがみんな出てワーッとお祭り騒ぎをする数曲があって。その1曲にシャチの新曲を入れてもらうことになりました。踊ってくれる皆さんはもちろん、見に来てくれる方たちにもシャチを知っていただくきっかけになるので、めっちゃ嬉しいです。

秋本 どまつりに関われたら、地元の人に認められた感じがします。名古屋の代表、みたいな。誇らしいです。

――個人的に行く夏祭りもありますか?

咲良 行きたいんですけど、ちょうどライブがあったり。

大黒 去年もお祭りは行けなかったけど、大分の城島高原パークでの「UNDER THE SCREAM!!」に出演させていただいたとき、終わってからみんなで花火をしました。

坂本 楽しかったね。

大黒 星もすごくきれいで絶景でした。

咲良 夏っぽいことはどこかで回収しています。

サウナに通って夏バテしなくなりました

――シャチ以外での夏の思い出は、どんなことがありますか?

坂本 毎年夏に家族と海に行ってます。水上バイクの免許を持っていて、海の上で風を浴びて気持ちいいです。あと、去年は甥っ子とぶどう狩りに行きました。

秋本 季節を問わずスキューバダイビングに行ってますけど、夏の海は魚たちが多いんです。冬は大物が遠くで泳いでいる感じなのが、夏は潮が温かくて、魚や貝がカチカチ、カチカチと音を鳴らすのが聞こえます。にぎやかで面白いですね。

咲良 私は7月に、三重県の鳥羽に幼なじみと行ってきました。伊勢神宮よりちょっと海側で、プチ旅行でしたけど、少し先に夏を感じてきました。

――しかし、今年の夏は暑いですね。

大黒 ヤバいです。

坂本 毎年言ってますけど、今年は暑すぎますね。

――ライブもある中、夏バテ対策はしてますか?

咲良 外でのライブのときは、みんな半強制的に塩のタブレットを舐めたり、水をたくさん飲んだり、めちゃめちゃ気をつけています。

秋本 最近、菜緒とよくサウナに行っていて。菜緒は暑さに弱かったはずなのに、元気になっている気がします。去年までなら、この暑さだとダメだったよね?

咲良 毎年夏バテしていたのが、今年はそんなこともないです

大黒 確かに、暑さにも寒さにも弱いイメージがあった菜緒が、アクティブに動いている。

秋本 外にも出掛けていて。サウナに行くようになってからだと思います。

リンパを冷やすことを欠かしません

――菜緒さん自身、サウナ効果は感じますか?

咲良 今までは暑いときに辛いものを食べるとか、汗をかきに行くとか、理解できなかったんです。それが今年の夏はカレーも食べたくなるし、そういうことに開眼しました。サウナも冬より夏のほうが気持ち良くて。体が変わりました。

坂本 私は逆に、暑さに弱くなりました。1日じゅう外にいた次の日はバテていることが多くなって。今年はリンパを冷やすことを、欠かさないようにしています。ずっと外にいたら、合間にペットボトルの冷たいお水でもやりますし、家に帰ってから保冷剤で脇と首と関節を冷やします。お風呂の最後にも必ず冷たい水を浴びて、体温を落としてから眠りに就くようにもしています。

――夏の野外ライブの前にやることもありますか?

咲良 ライブ前より、ちょっとハケて止まったときに、汗がブワーッと出てきます。そのときはみんな、ハルが今言ったように体を冷やしたり、スポーツドリンクをガブ飲みしたり、慌ただしいですね。

全身の悪いものが全部出てととのいます

――柚姫さんは何か暑さ対策でしていることは?

大黒 私はバテたりはしません。暑いのが好きではないですけど、夏でも外に全然行きますし、特に対策はしてないですね。サウナにも行きません。「なぜ暑い中で?」という去年までの菜緒の状態。

咲良 だよね。

大黒 でも、ととのいを経験したら変わるんだろうなとも思います。この前、(YouTube番組の)『柚姫の部屋』に行くとき、見覚えのある人がいると思ったら、すっぴんでととのい顔の帆華が歩いていて。

秋本 サウナ帰りに「秋本さーん」と寄ってこられました(笑)。ととのっていた?

大黒 顔が違っていて、何か「ハーッ……」という感じでした。

秋本 そんな顔で歩いていた? 恥ずかしい(笑)。

――実際、ととのっていたわけですね。

秋本 サウナには去年からハマって、週2・3回行ってますけど、全身の悪いものが全部出た感じがして、気持ち良いです。

大黒 ほーちゃんはデビューした頃は汗をかかないタイプだったのが、今は一番かいていて、代謝が変わったよね?

秋本 もともと冷え性でもあるので、サウナは自分に一番合っていると思います。

やっていることがいろいろ繋がってきました

――今年のシャチサマの2日目は、タイトルが「沸騰!リアルサウナHOLA!」になっています。

秋本 体に良いライブになると思います(笑)。

坂本 会場の東武動物公園のイベントステージも、アーチ状の屋根があるので、炎天下の直射日光で暑いことはなくて。本当にサウナ状態で、ちょっと湿っぽく干されると思います。暑くても楽しさが勝ちそう。

――TikTokからシャチを知った人も、来てくれそうですね。

秋本 来てくれたら嬉しいです。フリーイベントツアーでも「『待ち合わせに、飽きもと。』で知って来ました」という方もいらっしゃって。やっていることがいろいろ繋がっているのを感じています。

大黒 ラジオの収録でゲストさんと『のんあるすいけん(feat.炒飯)』を踊ったときも、「この曲、よく流れてくる」と知っていただけていて。ファンの方にもアイドルさんもたくさん踊ってくださるので、すごくありがたいし、広がりを実感しました。

――さらに、来年1月4日のTOKYO DOME CITY HALLも決まっています。

秋本 TEAM SHACHIになってからは初挑戦です。

大黒 シャチサマが終わっても、目標が常にあるのはありがたいです。

グループ名に恥じないように水を克服します

――今年の残りも、もうひと盛り上がりありそうですか?

大黒 いっぱい盛り上げていきたいです。

咲良 たぶんいろいろ発表されていくので、シャチを見られる機会はいっぱいあると思います。

――忙しい分、体調には気をつけてください。

咲良 柚姫をサウナに連れていかないと(笑)。

秋本 1回行っとく?

大黒 興味はあるんです。あとは一歩踏み出す勇気が要ります。

咲良 お風呂場がそもそも苦手なんだよね。温泉やプールもダメ?

大黒 水が怖いので、まずそこからです。家の湯舟に入れるようになったのも、最近でした。プールとかも全部苦手です。

咲良 水場全般が入れないんだ。

――シャチを冠したグループのメンバーではありつつ。

大黒 海洋生物なんですけど(笑)。

咲良 水には慣れておきたいところだよね。

大黒 グループ名に恥じないように、ゆっくり克服していきます(笑)。

TEAM SHACHI(チームシャチ)

ももいろクローバーZ、私立恵比寿中学に続くスターダストプロモーションのアイドルグループとして、愛知県出身のメンバーで結成。2012年にチームしゃちほことして名古屋城で路上デビュー。2013年に『首都移転計画』でメジャーデビュー。2018年に改名。2022年にプライベートレーベル「ワクワクレコーズ」を設立。『TEAM SHACHIのF&Cミュージック』(FM AICHI)に出演中。2025年1月4日にTOKYO DOME CITY HALLでワンマンライブを開催。

公式HP

『待ち合わせに、飽きもと。』

発売中 1500円(税込)
発売中 1500円(税込)

収録曲/①のんあるすいけん feat.炒飯(『夜バゲット』8月度エンディングテーマ)②TEAM SHACHIのソーラン節(南中ソーラン)③まつりびと~カキツバタ~④沸き曲

芸能ライター/編集者

埼玉県朝霞市出身。オリコンで雑誌『weekly oricon』、『月刊De-view』編集部などを経てフリーライター&編集者に。女優、アイドル、声優のインタビューや評論をエンタメサイトや雑誌で執筆中。監修本に『アイドル冬の時代 今こそ振り返るその光と影』『女性声優アーティストディスクガイド』(シンコーミュージック刊)など。取材・執筆の『井上喜久子17才です「おいおい!」』、『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』、『90歳現役声優 元気をつくる「声」の話』(イマジカインフォス刊)が発売中。

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