シーズン3度の「3者連続ホームラン」はドジャースが史上2チーム目。42年前の1チーム目と違うのは…
9月15日、ロサンゼルス・ドジャースは、2対2で迎えた9回表に3点を挙げた後、テオスカー・ヘルナンデス、トミー・エドマン、マックス・マンシーの3者連続ホームランにより、さらに4点を追加した。
ドジャースの3者連続ホームランは、8月31日と9月11日に続き、今シーズン3度目だ。1度目の3人は、大谷翔平、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマン。2度目は、エドマン、ウィル・スミス、マンシーだった。
シーズン最初の3者連続ホームランについては、こちらで書いた。
◆「大谷、ベッツ、フリーマンが記録した「初回の先頭打者から3者連続ホームラン」は史上何度目!?」
MLB.comのサラ・ラングスによると、1シーズンに3度の3者連続ホームランは、1982年のミルウォーキー・ブルワーズに並ぶ、史上最多だという。
ブルワーズの3度は、5月28日が、セシル・クーパー、ドン・マネー、ゴーマン・トーマス。6月5日が、ロビン・ヨーント、クーパー、ベン・オグリビー。9月12日は、クーパー、テッド・シモンズ、オグリビーだ。
42年前、ブルワーズは、両リーグ最多の216本塁打を記録し、95勝も両リーグで最も多かった。今シーズンのドジャースは、208本塁打が両リーグ3位(ナ・リーグ1位)、88勝は両リーグ2位(ナ・リーグ2位)。ホームランと白星が多い点は、共通している。
一方、3者連続ホームランが出た試合の勝敗は、ブルワーズが1勝2敗、ドジャースは3勝0敗。ブルワーズのスコアは、5対6、11対3、8対9。ドジャースは、8対6、10対8、9対2だ。
ドジャースは、レギュラーシーズンが終わるまでに、あと13試合を行う。3者連続ホームランの回数は、さらに増える可能性もある。ここからの対戦カードについては、こちらに書いた。
◆「ドジャースは残る13試合中9試合で「勝率.400未満のチーム」と対戦。ライバルのスケジュールは…」
ちなみに、1982年のブルワーズは、ワールドシリーズまで進んだ。リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでカリフォルニア・エンジェルスを下し、ワールドシリーズはセントルイス・カーディナルスに屈した。シリーズの勝敗は、3勝2敗と3勝4敗だ。今のところ、ブルワーズのリーグ優勝は、この1度しかない。
なお、1982年のブルワーズで3者連続ホームランに名を連ねた6人のなかには、後に近鉄バファローズでプレーした選手が2人いる。マネーは、1984年に29試合で8本塁打。オグリビーは、1987~88年に計224試合で46本のホームランを打った。また、ヨーントとシモンズは、殿堂入りしている。