ドジャースは残る13試合中9試合で「勝率.400未満のチーム」と対戦。ライバルのスケジュールは…
ポストシーズンに進出するのは、ナ・リーグもア・リーグも、15チーム中6チームだ。各リーグとも、東地区、中地区、西地区のトップに、この3チームを除いた12チームのうち、上位の3チームがワイルドカードとなる。
ナ・リーグでポストシーズンへ進む可能性があるのは、15チーム中7チームに絞られたと見ていいだろう。現在、東地区首位のフィラデルフィア・フィリーズ、中地区首位のミルウォーキー・ブルワーズ、西地区首位のロサンゼルス・ドジャースに、ワイルドカード・レースのトップ4、サンディエゴ・パドレス、アリゾナ・ダイヤモンドバックス、アトランタ・ブレーブス、ニューヨーク・メッツだ。
ブレーブスとメッツは、ともに81勝68敗を記録し、ワイルドカード・レースの3位に並んでいる。両チームのすぐ下にいる、シカゴ・カブスとの差は5.0ゲームだ。また、カブスは、中地区でブルワーズに10.0ゲーム離されている。
7チームそれぞれの今後のスケジュールは、以下のとおり。左から、白星の多い順に並べてある。ブレーブスとメッツの対戦は、ここまで5勝5敗だ。
ドジャースは、13試合中9試合の相手が、勝率.480未満だ。マイアミ・マーリンズ(9月17日~19日)とコロラド・ロッキーズ(9月20日~22日、27日~29日)がそう。両チームの勝率は、.480どころか.400にも達していない。ちなみに、ドジャースは、対マーリンズが3勝0敗、対ロッキーズは5勝2敗だ。
一方、ドジャースが勝率.540以上のチームと当たるのは、ブレーブスとの1試合(9月16日)とパドレスとの3試合(9月24日~26日)なので、13試合中4試合にとどまる。西地区において、ドジャースは、2位のパドレスに3.5ゲーム差をつけている。現時点のゲーム差のまま対戦した場合、ドジャースは、スウィープされても、パドレスに追いつかれることはない。
ドジャース以外の6チームは、勝率.480未満のチームとの対戦が3試合ずつ。勝率.540以上のチームとの対戦は、いずれも7試合以上を数える。ブルワーズとメッツは、13試合中10試合だ。
各試合の勝敗がシーズン勝率のとおりになるとは限らないものの、7チームのなかでドジャースが最も有利なスケジュール、という見方ができる。
地区優勝を飾っても、ポストシーズンのスタート地点は同じではない。それについては、前日にこちらで書いた。
◆「ここ5試合で4敗のドジャースが気になるのは、パドレスとDバックスよりもブルワーズの勝敗!?」
なお、ア・リーグのポストシーズン進出チームは、ナ・リーグほど候補が少なくなっていない。現時点の各地区1位は、ニューヨーク・ヤンキース、クリーブランド・ガーディアンズ、ヒューストン・アストロズの3チーム。ワイルドカード・レースの上位3チームは、ボルティモア・オリオールズ、カンザスシティ・ロイヤルズ、ミネソタ・ツインズだが、4位タイのデトロイト・タイガースとシアトル・マリナーズは、ツインズと2.5ゲーム差の位置にいる。その下のボストン・レッドソックスも、カブスよりはポストシーズン進出圏内に近い。ツインズとの差は4.5ゲームだ。