昨年35歳以上で規定投球回以上はダルビッシュら5人。規定打席以上は8人
昨年、規定投球回以上を投げた投手は、45人を数えた。彼らのうち、シーズン年齢(6月30日時点の年齢)が35歳以上は5人。それ以外の40人は、20代か30代前半だ。一方、規定打席以上の野手は130人いて、35歳以上は8人だった。それぞれ、35歳以上の割合は、11.1%と6.2%ということになる。
なお、この記事では、162イニング(162試合×1.0=162.0)を規定投球回、502打席(162試合×3.1=502.2)を規定打席としている。例えば、ジョーダン・モンゴメリー(セントルイス・カーディナルス)の場合、昨年は、ア・リーグのニューヨーク・ヤンキースで114.2イニングとナ・リーグのカーディナルスで63.2イニングなので、どちらのリーグの規定投球回にも達していないが、合計は178.1イニングだ。なので、規定投球回以上の45人に含めている。モンゴメリーのシーズン年齢は、29歳だった。
規定投球回に達した35歳以上の5人は、昨年のシーズン終盤からオフにかけて、いずれも新たな契約を手にした。
ヒューストン・アストロズにいたジャスティン・バーランダーは、2年8666万6666ドル(年平均4333万3333ドル)でニューヨーク・メッツに迎えられた。タンパベイ・レイズで投げたコリー・クルーバーは、1年1000万ドルでボストン・レッドソックスに入団した。昨年、バーランダーは、3年ぶり3度目のサイ・ヤング賞を受賞した。クルーバーの受賞は、2014年と2017年だ。
ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)、アダム・ウェインライト(カーディナルス)、チャーリー・モートン(アトランタ・ブレーブス)の3人は、延長契約を手にした。それぞれ、6年1億800万ドル(年平均1800万ドル)、1年1750万ドル、1年2000万ドルだ。年数は違うものの、年平均額は近い。
ちなみに、規定投球回以上を投げた33歳の投手が4人いたのに対し、34歳は1人。その上の年齢も、1人か0人ずつだ。そこには「35歳の壁」ならぬ「34歳の壁」が存在しているようにも見える。もっとも、たまたま、そうなっただけかもしれない。30歳は3人、31歳は4人だが、32歳は1人だ。ロサンゼルス・ドジャースで178.2イニングを投げた、タイラー・アンダーソンしかいない。今オフ、アンダーソンは、ロサンゼルス・エンジェルスと3年3900万ドルの契約を交わした。
一方、規定打席に達した35歳以上の8人は、ジョシュ・ドーナルソン(ヤンキース)とチャーリー・ブラックモン(コロラド・ロッキーズ)を除く6人がFAになり、5人は違う球団へ移った。
彼らの新たな契約は、ホゼ・アブレイユがアストロズと3年5850万ドル(年平均1950万ドル)、ジャスティン・ターナーはレッドソックスと2年2200万ドル(年平均1100万ドル)。カルロス・サンタナとアンドルー・マッカッチェンは、どちらもピッツバーグ・パイレーツに入団した。1年675万ドルと1年500万ドルだ。マッカッチェンは、6年ぶりにパイレーツでプレーする。ネルソン・クルーズは、パドレスと1年100万ドルの契約を交わした。
ユリ・グリエルは、FA市場に残っている。