猫がじっと見てくる理由8つ!なぜ見てくる?上手な対処法は?
猫を飼っている人なら、一度は猫がじっと見つめてくる経験をしたことがあるかと思います。実は猫のあつい視線には、さまざまなメッセージが含まれているのです。食事をねだっていることもあれば、警戒している場合も。あるいは愛おしさの表れなのかもしれません。
そして飼い主はその意味を理解して、上手に対処することが大切です。
そこで今回は、猫がじっと見てくる理由8つと、その視線に対して上手に関わる対処法も解説します。猫と暮らす飼い主さん必見の内容です。
1.猫がじっと見てくる理由8つ
1‐1.要求があるから
猫がじっと見つめてくる理由として一般的なのが、何かを要求しているときです。猫はご飯や遊び、甘えなど、何かを欲しがっているときに飼い主をじっと見続けてアピールします。
たとえばご飯の時間になっても飼い主が準備を始めなかったり、食事を求めてじっと見つめてきたり、遊び相手が欲しいときもじっと人の顔を見上げます。また気分が乗らない時は距離をとろうとしますが、親しい人ならばじっと見つめることで「一人にして」と訴えかけることも。これも要求のひとつだと言えるでしょう。
このように、猫は言葉を話すことができないので自分の要求をわかってもらうため、じっと見つめるという行動をとります。つまり猫の「じっと見てくる」行為は単なる注視ではなく、人に何らかの「要求」を伝えるコミュニケーションなのです。
1‐2.不満があるから
猫がじっと見つめてくる理由として、意外と知られていないのが「不満があるから」というケースです。
猫はきれい好きな動物であるため、トイレ・食器が汚いまま放置されていたり、猫が過ごす部屋が散らかっていたりすると不満を感じます。周囲の環境の汚れは、猫のストレスの原因にもなるほど。
また、飼い主の行動や言葉に不満を感じている場合もあります。たとえば飼い主が長時間外出していたり、他の動物や人を家に入れたりするなど。このようなときに猫は不満を感じて、飼い主をじっと見てくる行動をとるのです。
1‐3.羨ましいから
猫がじっと見つめてくる理由には「羨ましいから」というものもあります。猫はマイペースで気分屋というイメージから、「飼い主にはなんら興味ない」と思われがちですが、実は嫉妬深い性格でもあるのです。
そのため飼い主が他のものに興味を示していると羨ましさを感じて、じっと見つめることがあります。
たとえば飼い主がスマホやテレビなどの画面を見ていたり、ほかの家族や動物と楽しそうにしていたり。こうしたときに猫は飼い主の注意を引こうと、じっと見つめてアピールしてきます。飼い主の愛情を奪われるのではないかと不安になっているのでしょう。
1‐4.興味があるから
とくに好奇心旺盛な猫なら、新しいものには強い興味を示します。
たとえば新しいおもちゃや家具が参入したときは猫はそれをじっと見つめて、どんなものなのかを理解しようとしたり、また飼い主がガサガサと音をたてながら何かをしているときも、じっと見つめて変化に気づこうとしたりします。
猫は感覚が鋭い動物です。なので音が出るものや動くものに興味を惹かれやすい特徴があります。
1‐5.失敗や悪さをした罪悪感があるから
猫は罪悪感があるときも、飼い主をじっと見てくる行動をとります。
意外にも猫は「悪いことをしてしまった」と、自分の悪態を理解することができるのです。そのため失敗や悪さをしたことで罪悪感にさいなまれ、飼い主に謝罪や許しを求める意味で、じっと見てくる猫もいます。
たとえば飼い主の物にいたずらをしたり、家具を破壊したり。こういったときに「バレたかな?」「ほんとにごめん」といった気持ちで、飼い主をじっと見てくるのです。
1‐6.警戒をしているから
猫が飼い主をじっと見てくる理由のひとつとして多いのは「警戒しているから」です。
猫は元は野生動物であり、ペットの猫であろうと常に周囲を警戒しています。そのため何か警戒すべきものがあると、じっと見つめて確認します。
たとえば飼い主が「お怒りモード」のときや大きな声で話しをしたり、落ち着かなかったりすると、猫は警戒して飼い主をじっと見て「観察」するのです。
1‐7.狩猟本能を発揮している
猫が飼い主をじっと見つめてくる理由として、「狩猟本能を発揮しているから」というケースも考えられます。
猫は肉食動物であり、ペットの猫にももちろん狩猟本能が強く残っているもの。そのため何か獲物を見つけると、じっと見つめて獲物の動きを観察します。
たとえば飼い主が手や足をパタパタ動かしていたり、何か食べていたりするときにも狩猟本能を発揮し、その高い動体視力をつかってじっと見てくるのです。
我が家の愛猫はわたしがソファに座っているときにじっとみてくると思ったら、攻撃をしかけてきます。獲物だと思っているのでしょう…。
1‐8.信頼しているから
猫は信頼している相手をじっと見てくることがあります。しかしこのときは目を大きくひらいて見ているのではなく、目を細めてじっとみてくるのが特徴。
目を細めているのは「警戒心がない」の表れの行動。つまり「あなたを信頼している」という猫からのメッセージなのです。
たとえば飼い主が家に帰ってきたときや飼い主に撫でられているときに、じっと見てくることが多いです。
2.猫がじっと見てくるときの対処法は?
2‐1.何を伝えたいか推測する
猫がじっと見てきたときは、その視線の意味を推測することが大切です。
食事の時間に見つめられれば、空腹を訴えている可能性が高いでしょう。遊んでほしい時や構ってほしいときは、大きな瞳で柔らかく訴えてきます。反対に目ギンギンに見開いた硬い視線は、ストレスや警戒心を示しているサインかもしれません。
その猫の性格やいつもの行動パターンを知ることで、視線の意味をより正確に推測できるはずです。
また視線だけでなく鳴き声や尻尾の動きなどを判断材料とすることで、より正確に猫の思いを汲み取ることができるでしょう。
このように猫にじっと見つめられたときは、その猫の表情や体の言語を読み取り、何を訴えたいのかを推測する努力が必要です。それが猫との信頼関係を築く近道ともなるでしょう
2‐2.まばたきをして「愛情」伝える
猫にじっと見られて目が合ったときは、ゆっくりとまばたきをしてみましょう。猫の世界でまばたきは、「愛情」の表現とされています。
そのため飼い主がゆったりとまばたきをすれば、猫は安心感と愛情を受け取ったことを認識できます。緊張がほぐれ、猫もまばたきで返事をしてくるかもしれません。また猫は自分を受け入れてくれたことを実感でき、飼い主も猫の気持ちに近づくことができるでしょう。
なお、まばたきをしないで「じっと見返す」のは、敵対的な意味になるので避けてくださいね。「ゆったりとした短いまばたき」で愛情を伝えるのが、ポイントです。
3.野良猫がじっと見てくるのはなぜ?
ペットの猫だけでなく、野良猫がじっとこちらを見てくることがあります。野良猫がじっと見てくる理由も先述したものとあまり変わりありませんが、具体的には次のような意味がこめられています。
・警戒
野良猫がじっと見てきたら、まずはこの理由を疑ってください。野良猫はペットの猫と比較しても、非常に警戒心を高く持っています。そのため知らない人や不審なものを見かけたら、じっと見つめて警戒します。
・興味
野良猫は警戒心強い分、周囲のさまざまなものに高い興味をもっています。近くを通りすがった人や動き回る物を見かけたら、じっと見つめて興味を示します。
・お願い
人にある程度なれている野良猫であれば、ご飯や水分など、何かを求めているときにじっと見つめてアピールすることがあります。
4.まとめ
猫がじっと飼い主を見てくる理由は、今回紹介したようにさまざまな気持ちが含まれています。
飼い主は猫の表情や耳の動きなども手がかりに、その真意を理解する努力が大切。猫の視線から伝わる「言葉」を知ることで、より愛猫と信頼関係を深く強くできるでしょう。
もし愛猫がじっとこちらを見てきたら、「なにかを伝えたいのかな?」と推測して、猫の気持ちに寄り添ってあげてくださいね!