「初めてのワールドシリーズで優勝」はこれまで13球団。ナショナルズはあと2勝で14球団目に
シアトル・マリナーズを除く29球団は、少なくとも1度、ワールドシリーズに進出している。ワシントン・ナショナルズは、1969~2004年のモントリオール・エクスポズ時代を含め、今年初めてワールドシリーズにたどり着いた。
これまで、最初のワールドシリーズで優勝したのは13球団。15球団は敗退した。1903~06年の3シリーズ(1904年は開催されず)は、どちらの球団にとっても初のワールドシリーズだった。
第1戦と第2戦に連勝し、2勝0敗としたのは、1914年のボストン・ブレーブス(現アトランタ・ブレーブス)、1919年のシンシナティ・レッズ、1921年のニューヨーク・ヤンキース、2001年のアリゾナ・ダイヤモンドバックスに続き、今年のナショナルズが5度目だ。過去4度のうち、そこから優勝できなかったのはヤンキースしかない。ちなみに、レッズが優勝した1919年のワールドシリーズは「ブラックソックス・スキャンダル」として知られる。シューレス・ジョー・ジャクソンを含むシカゴ・ホワイトソックスの8選手が、八百長を働いたとして永久追放になった。
なお、マリナーズとナショナルズの他にも、ミルウォーキー・ブルワーズ、サンディエゴ・パドレス、コロラド・ロッキーズ、タンパベイ・レイズ、テキサス・レンジャーズの5球団は、まだ一度もワールドシリーズで優勝していない。パドレスとレンジャーズは、2度目のワールドシリーズも敗退した。
また、優勝したことがある23球団のうち、初優勝までに最も多くのシリーズで敗退したのは、現在のロサンゼルス・ドジャースだ。1916~53年に7シリーズ続けて涙を呑み、8度目に進出した1955年にようやく優勝した。