Yahoo!ニュース

【名古屋市】コインリングの製作体験ができるお店が市内にオープン予定!守山かくれ家マーケット

羽矢旬良ライター(名古屋市)

守山かくれ家マーケット

あの小路の坂を登った先に、新たにお店がオープンするようです。

この小路は・・・そう、以前ご紹介した雑貨店「ヒメジョオン」さんに向かう小路です
この小路は・・・そう、以前ご紹介した雑貨店「ヒメジョオン」さんに向かう小路です

お店の名前は「Owl Labo(アウルラボ)」。国内でも数少ないコインリングの製作体験ができるお店です。

SNSで話題のコインリング。通販で気軽に購入できるのですが、自分で製作できる場所は多くありません。そんな数少ないお店が、市内に近日オープン予定です。今回は、お店のサンプル作品の製作現場に密着させていただきました。コインリング製作の全工程をご紹介します。

まずはコイン選びから

リングにするのは、海外のコイン。お店には様々な国のコインが無数に用意されています。

コインの数は1万枚近い
コインの数は1万枚近い

言い伝えやデザインで選ぶもよし、自分の誕生日や記念日、訪れて印象深かった国など、あなたにとって大切な時間や場所を思い浮かべながら選ぶもよし。

最近は、「推し活」の一環として、自分が好きな国の「推し」にまつわるコインをリングにする、「推しリング」をつくる人も多いのだとか。

韓流スターが好きな人に人気の10ウォンコイン
韓流スターが好きな人に人気の10ウォンコイン

一枚のコインがリングになるまで

平らなコインがどのような工程を経てリングになるのでしょうか。コインを選び終わって最初に行うのは、中央をくり抜く作業です。コインを専用の器具にセットし、大きめのハンマーでたたいていきます。

左にあるのは元のコイン
左にあるのは元のコイン

中央をくり抜いたら、次はリングの形に変形させていきます。最初にコインのどちらの面を表にするか決め、その後、平なコインを立体的に成形していく工程に入ります。ここでは、リングストレッチャーをいう機械を使います。

ある程度変形させたところで、「炙り」の工程へ。この円錐台形からさらに変形させて円柱形に成形する工程は、今まで以上に素材に負荷をかけることになります。これを手作業で行うため、バーナーで熱して加工しやすくします。

サイズを微調整。

加工の最終工程では、金の杭を使って形を整えていきます。形を確認しながらの地道な作業です。

コインリングの仕上げの状態は、好みに応じて「ピカピカ」「ノーマル」「ビンテージ」の3種類あり、熱して黒く炭化したところをどこまで残すかによって自分で風合いを決めることができます。

リングの完成。写真はノーマル仕上げ
リングの完成。写真はノーマル仕上げ

コインをくり抜いた中心部分は、オプション料金を払えばペンダントトップに加工してもらえます。

一枚のコインからこうしてリングとペンダントトップができるとは驚きでした。自分で作り上げたものとなると、愛着もひとしおでしょう。誰かと一緒に作れば絆がさらに深まりそうです。

実は筆者、取材を終えて帰宅後、昔購入したコインがあったことを思い出しました。表面に刻まれている人物の生き様をかっこよく感じ、ペンダントにしようと考えて購入したのですが、そのまましまい込んでいたものです。「これをリングとペンダントトップにしたら良かったのでは・・・」といまさらモヤモヤ。

「Owl Labo(アウルラボ)」さんに持ち込みコインの対応についておたずねしたところ、「持ち込みの対応はあまりお勧めしていないのですが、『どうしても』という方は、『責任は持てませんが、それで良ければ可能』という範囲で対応していく予定です」とのことでした。

お店のオープンは7月中旬頃

今回ご紹介した「Owl Labo(アウルラボ)」さん、ほぼお店は出来ているのですが、加工用の機械とウェブサイトについて、もう少し調整したいと考えているとのことで、今のところ7月中旬を予定しているそうです。Instagramでお知らせするそうですので、ぜひフォローしてみてください。

店舗情報

店名:Owl Labo(アウルラボ)
住所:名古屋市守山区大屋敷3ー11(守山かくれ家マーケット内)
営業時間:11:00~19:00
定休日:火曜日 水曜日 木曜日
公式Instagram

※加工に使用するコインは海外のものです。国内で加工したコインを海外に持ち出す際は、渡航先国の法律に十分注意してください。

関連記事

ライター(名古屋市)

名古屋生まれの名古屋育ち、現在は近郊在住。ライトなものからディープなものまで、名古屋のリアルを主観を添えてお伝えします。

羽矢旬良の最近の記事