【速報】カイロスロケット打ち上げ後に飛行中断、原因調査中 2号機では小型衛星5機を搭載
12月18日、スペースワンの新型国産ロケット「カイロス」が遂に打ち上げられました。しかし、ミッション達成が困難と判断され、空中で自律破壊する結果となりました。原因は調査中です。本日は、カイロスロケットの詳細や、搭載されている驚きの「お寺衛星」をご紹介していきます。
■12月18日(水)スペースワンによるカイロスロケット打ち上げ
12月18日、和歌山県串本町のスペースポート紀伊より、カイロスロケット2号機が打ち上げられました。 計画によると、打ち上げから約54分後に、高度500kmで搭載している5個の衛星を分離する予定となっています。しかし、順調に打ち上げられたカイロスでしたが、何らかの理由で空中で自律破壊する結果となりました。原因は現在調査中とのことです。
カイロスロケットの打ち上げが成功した場合、民間企業が主導して開発したロケットによる、日本で初めての人工衛星の軌道投入となるはずでした。
カイロスロケットの1号機は2024年3月に打ち上げが実施されました、打ち上げ直後に爆発するという結果となっていました。 スペースワンによると、打ち上げ時にロケットの速度が予想より低く、ロケットが自律的に異常を判断したとのことです。
今回の2号機では、1号機での失敗原因となった自律判断システムに改修を加え、ロケットの速度を正しく把握できるようにしたとのことです。
■世界初の宇宙寺院を打ち上げ
カイロスロケットが搭載している衛星の中でも注目すべきは、京都の醍醐寺塔頭菩提寺より依頼を受けた「宇宙寺院 劫蘊寺(ごううんじ)」です。コンセプトは、「国境なき、宇宙からの祈り」とのことで、世界初の宇宙寺院が誕生する予定となっています。その目的とは、宇宙から地球全体を見守ることで、世界の平和を祈ることです。そして、宇宙でこれから活動する人類に向けても安全をお祈りします。
TATARA-1には寺院モジュールなるものが搭載されており、まさにご本尊様が宇宙を周回する予定とのことです。今回、残念ながら宇宙に到達することはできませんでしたが、ぜひこの挑戦を今後も続けていって欲しいですね。
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