【速報】カイロスロケット2号機 強風のため打ち上げ延期、日程は未定 小型衛星5機を搭載
12月14日、和歌山県串本町のスペースポート紀伊より、カイロスロケット2号機の打ち上げが予定されていましたが、強風の結果打ち上げは延期となることが決定されました。本記事では、カイロスロケットの詳細についてご紹介していきます。
12月14日、和歌山県串本町のスペースポート紀伊より、カイロスロケット2号機が打ち上げられる予定でしたが、強風のため急遽延期が決定しました。新しい打ち上げ日は未定とのことです。もし次回の打ち上げでカイロスロケットの打ち上げが成功した場合、民間企業が主導して開発したロケットによる、日本で初めての人工衛星の軌道投入となるのです。
■2号機では1号機の失敗原因となった部分を改修
カイロスロケットの1号機は2024年3月に打ち上げが実施されました、打ち上げ直後に爆発するという結果となっていました。 スペースワンによると、打ち上げ時にロケットの速度が予想より低く、ロケットが自律的に異常を判断したとのことです。
カイロスロケットは飛行中に不具合が発生したとしても、安全な場所にロケットを落下させるため、自律的に飛行中断を判断するシステムが搭載されています。H3ロケットやイプシロンロケットには地上からの指令破壊機能が搭載されており、不具合が発生した際には任意のタイミングで爆破ができます。
しかし、カイロスでは効率化を進めるため、ロケット自体が自動で飛行を中断するかどうかの判断を行います。そして、安全性を確保するため、その判断基準を厳しめの値に設定をしていました。その結果、速度の低下を感知したロケットが自律的に機体を爆破したとのことです。
カイロスロケットには、内閣府の「短期打上型小型衛星」が搭載されていました。 短期間で打上げ可能な小型衛星の実証を行うことで、安全保障や情報収集に役立てる目的でしたが、残念ながら機体は損なわれるという結果となりました。 今回の2号機では、1号機での失敗原因となった自律判断システムに改修を加え、ロケットの速度を正しく把握できるようにしたとのことです。
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