【卓球】平野美宇、伊藤美誠ともに5回戦を勝利
パリ五輪シングルス代表選考がかかった全日本卓球選手権大会(以下、全日本)。
シングルスの2枠目を争う平野美宇と伊藤美誠は、26日13時から行われた女子シングルス5回戦でともに勝利を収めた。
平野の相手はファイター、森さくら。2014年には全日本の決勝(相手は石川佳純)まで進み、同年の世界選手権にも出場した実力者だ。
平野は森の猛攻に苦しみ、第6ゲームは10-9からジュースに追いつかれたが、最後はフォアハンドを2本連続で決めて難敵を4-2で振り切った。
一方の伊藤の相手は超絶変則卓球の出澤杏佳。表ソフトという回転がかかり難いラバー(伊藤もバック面は同じく表ソフト)と、もう一方の面にはさらに回転のかからない粒高というラバーを使用。その珍しすぎるプレースタイルで、平野美宇などの優勝候補をたびたび奈落の底に突き落としてきた猛者だ。
伊藤は出澤の無回転のボールと、ときおり放たれる理不尽なまでの無回転スマッシュに終始苦しめられ、最終ゲームまでもつれ込んだ。ところが最終ゲームはそれまでとは一転して序盤から7-1とワンサイドゲームに。ここ一番の底力を見せつけて五輪に望みをつないだ。
これによって、平野、伊藤ともに6回戦のベスト8決定戦にコマを進めた。大一番となる6回戦は同日15時から始まる。