BCリーグ優勝は群馬! 独立リーグ王座かけ四国・徳島と対戦へ
9月30日に行われたプロ野球独立リーグ、ルートインBCリーグのリーグチャンピオンシップ第5戦で、上信越地区優勝の群馬ダイヤモンドペガサスが北陸地区優勝の石川ミリオンスターズを下し、5年ぶり2度目のリーグ優勝を決めました。
それにしても壮絶なシリーズでした。群馬の地元・高崎で行われたチャンピオンシップ1、2戦は、いずれも群馬の逆転勝利。ところが今年の6月から群馬でプレーしている元埼玉西武ライオンズの星秀和選手が「敵地で勝つのは簡単じゃない」と話していたとおり、石川の地元・金沢に舞台を移しての3、4戦は、いずれも石川が土壇場で試合をひっくり返して劇的なサヨナラ勝ちを収めました。
これで対戦成績は2勝2敗。勝ったほうが優勝となる30日の第5戦は、勢いに乗る地元・石川が有利かと思われました。ところが試合は意外にも一方的な展開となり、先発のロバート・ザラテ投手(元阪神)から山崎悠生投手を挟み、最後はレビ・ロメロ投手(元巨人ほか)につないだ群馬が9対1で大勝。苦しんだ末に2009年以来のBCリーグ王者に輝きました。
実は、前出の星選手は群馬県の出身。この日は昨年10月に手術した右ヒジに痛みを感じ、大事を取って出場を見合わせましたが「優勝も嬉しいですが、地元のチームで優勝できたことが嬉しいです」と、コメントを寄せてくれました。しかし、これで終わりではありません。10月4日からは同じ独立リーグの四国アイランドリーグplusでチャンピオンになった徳島インディゴソックスと、独立リーグ王座をかけてグランドチャンピオンシップ(全5戦・3戦先勝)で激突します。
星選手もこの“独立リーグ王座決定戦”には出場の意欲を見せており「(独立リーグ)日本一まであと3勝。気を引き締めて臨みたいと思います」と、意気込みを語っています。メディアで取り上げられる機会はけっして多くない独立リーグですが、この最後の大一番には改めて注目してもらいたいと思っています。