ちょっと珍しい卵型。茅場町伊勢屋さんの「黒糖饅頭」は甘いカフェラテにぴったりのおやつ和菓子
東京都中央区日本橋。いわずとしれたオフィス街でもあり、最近ではお洒落なカフェやバルがどんどん誕生し、昼夜問わずサラリーマンと若い男女が街を歩く賑やかな街。その日本橋の近隣には、昔ながらのお店や居ぬきを使用したグルメなお店も集積し、ランチのみならず日が沈んだ後は赤提灯や香ばしい煙が手招きをする街並みに大変身。
そんな日本橋に近接する街のひとつ、茅場町が今回の舞台。
すずらん通りなど、細い商店街沿いには昔ながらの店が揃い、カフェではなく喫茶店や居酒屋さんが軒を連ねます。その中のひとつに鎮座するのが、昭和23年創業といわれている和菓子屋「茅場町伊勢屋」さんです。
その茅場町伊勢屋さんのお饅頭は、ちょっと珍しい形をしているのです。今回は、茅場町伊勢屋さんの「黒糖饅頭」をご紹介。
お饅頭といいますと、腰高だったり円平だったりと様々ではありますが、殆どが上から見ると円になっているのですが、こちらは綺麗な卵型。サイズや見た目は、LLサイズの卵といいますが、ミニサイズのキウイのような感じです。張りの強い皮は、しっとりというよりもふかふかとした目の詰まった皮。
黒糖の風味は慎ましやかで、小麦粉の香りを強かに感じられ、ややパサつきの気になる蒸しパンのような食感です。とはいえ、水分量が少なくともぼろぼろとこぼれるわけではないので、優しい甘味のこし餡と口の中で一体化させると程よいバランスに。和菓子の定番はお茶、もしくは珈琲という方多数かとおもいますが、こちらのお饅頭は淡白な味わいとも例えられるので、甘いカフェラテや抹茶ラテといったまろやかで存在感の強いお飲み物とも相性が良さそうです。これからの季節は、自動販売機でホットの甘いラテと一緒におやつとして購入するのもありですね。
茅場町伊勢屋さんは、徒歩5分弱に位置する八丁堀伊勢屋さんとご親戚同士。八丁堀伊勢屋さんの初代の弟さんが創業したお店ですので、当代おふたりは現在また従妹同士ということになるそうです。
近隣に住まう方と鏡開きをしたりと、街の一部に溶け込んだアットホームな和菓子屋さん。ちょっと何か買って帰ろうかな、というニーズにもぴったりです。
<茅場町伊勢屋>
東京都中央区日本橋茅場町3-3-5
03-3666-6013
10時30分~18時
定休日 土日祝