5月の大谷翔平は他の月ほど打っていない!? 月間OPS.900以上はこれまで皆無
5月3日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、3打数1安打、2四球、1打点に、2盗塁を記録した。
最初の盗塁は、得点につながった。二塁へ進んだ後、ウィル・スミスのヒットでホームを踏んだ。10回裏に打ったヒットは、代走のオートマティック・ランナー、クリス・テイラーを生還させた。ドジャースは、この1点で同点に追いつき、11回裏にサヨナラ勝ちを収めた。
大谷は、この試合が今月最初の出場だ。5月1日は欠場し、2日は試合がなかった。
今シーズンを含めず、ロサンゼルス・エンジェルス時代(2018~23年)の通算スタッツを月ごとに分けると――3月と4月、9月と10月はそれぞれを合わせて1ヵ月とする――5月の打率.248とOPS.831は、他の月を下回る。出塁率.343は、3・4月の出塁率.333に次いで低い。
また、どのシーズンも、5月の打率は.255未満、出塁率は.375未満、OPSは.885未満だ。直近3シーズンの5月は、いずれもOPS.855以上ながら、大谷の水準からすると、高くはない。
ただ、今月も、これまでの5月と同様の数値になるとは限らない。例えば、今シーズンは、3・4月に打率.336と出塁率.399、OPS1.017を記録した。これらは、過去3シーズンの3・4月を上回った。
それまでの3・4月は、2021年が打率.283と出塁率.320、OPS.972。2022年が打率.247と出塁率.295、OPS.722。2023年は打率.294と出塁率.355、OPS.897だ。2018年の3・4月は打席が47と少なく、2019年のシーズン初出場は5月7日だった。短縮シーズンの2020年は、7月に開幕を迎えた。
ちなみに、90打席以上の月は、今シーズンの3・4月が24度目。そのなかのベストは、昨シーズンの6月だ。打率.394と出塁率.492、OPS1.444は、どれも、他の月より高い。ホームラン15本も最多。2021年6月の13本を上回った。