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鶴見線乗り換え時に発見! 鶴見駅名物の「中間改札」が無くなっていた!? ホームへの出入りは自由に

鉄道乗蔵鉄道ライター
2024年3月登場の鶴見線E131系(筆者撮影)

 筆者は、この年末年始、年越し大回り乗車(「年越し大回り」150円で首都圏JR線の1035.4kmを33時間で制覇! 今年も挑戦者は現れるか?)に挑戦した。途中、1月1日の外房線で倒竹のトラブルによって遅れが生じたことから、常磐線の北小金―馬橋間1035.4kmについて最初の計画では33時間だったところ最終的に35時間をかけて走破することになったことは、筆者の記事(2025年「年越し大回り」参加者は200人超え? 駅ナカ消費や現地への交通費でJRの売上にも貢献!)でも詳しく触れている。

 この年越し大回り乗車では鶴見線も経由し、12月31日の鶴見19時25分発の扇町行に浜川崎駅まで乗車した。鶴見駅には、大船駅から乗車した京浜東北・根岸線の電車で到着したが、鶴見駅に到着して驚いたのは、鶴見駅の名物であった鶴見線との乗り換え用の中間改札機がすべて撤去されており、鶴見線ホームに自由に立ち入れるようになっていたことであった。気になって調べてみたところ、2022年2月28日限りで中間改札と鶴見駅以外の鶴見線各駅にあった自動券売機は廃止され、乗車駅で乗車駅証明書を取得して鶴見駅および浜川崎駅以遠の有人駅で降車する際に精算する方式になったという。

鶴見線乗り換え口の中間改札機は全て撤去されていた(筆者撮影)
鶴見線乗り換え口の中間改札機は全て撤去されていた(筆者撮影)

 鶴見線にこのような中間改札が設置されたのは、国鉄時代の1971年に鶴見線で大幅な合理化が行われ、鶴見駅以外の各駅の出改札業務がすべて無人化されたためで、京浜東北線から鶴見駅で鶴見線に乗り換える場合や、鶴見線の各駅から乗車して鶴見駅で京浜東北線に乗り換える場合には、鶴見駅の中間改札でいったん運賃清算を行うシステムとなっていた。

 この鶴見線との乗り換え用の中間改札機は、最寄り駅からの初乗りきっぷで鶴見駅までやってくる大回り乗車ビギナーには難易度の高い存在で、こうした初乗りきっぷは鶴見駅の中間改札機で確実に弾かれる仕様となっていたことから、最寄り駅の初乗りきっぷを、自動改札機の横にある有人改札口で、ドキドキしながら見せて通してもらったという経験がある方も、これまでネット上に上げられた情報を見る限りでは少なくないようだ。鶴見駅での中間改札機の撤去についてはICカード乗車券普及の影響もあるように思われる。

 また、鶴見線では、2024年3月16日のダイヤ改正で、それまで同線で使用されていた205系が定期運行を終了し、新型車両であるE131系に置き換えられた。大晦日の鶴見駅の鶴見線ホームでは、年越し大回り乗車組と思われる多くの鉄道ファンが新型のE131系にカメラを向けていたことが印象的で、浜川崎駅までの13分間で新型車両を堪能することができた。

(了)

鉄道ライター

鉄道に乗りすぎて頭の中が時刻表になりました。日本の鉄道全路線の乗りつぶしに挑戦中です。学生時代はお金がなかったので青春18きっぷで日本列島縦断修行をしてましたが、社会人になってからは新幹線で日本列島縦断修行ができるようになりました。ステッカーやTシャツなど鉄道乗蔵グッズを作りました。

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