40億年後に私達が暮らす天の川銀河とアンドロメダ銀河が衝突、その時地球に一体何が起こるのか
私たちが暮らす天の川銀河は、約40億年後にお隣のアンドロメダ銀河と衝突すると予測されています。本記事では、その時私たちに一体何が起こるのかについて解説していきます。
■地球・太陽系・銀河のどれもが超高速で移動している
私たちは宇宙の中を秒速600kmという猛スピードで移動していることをご存知ですか。
地球は1年をかけて太陽の周りを秒速30kmの速度で公転しています。それと同様に太陽も、天の川銀河の中心にある超巨大ブラックホールを中心として、秒速230kmの速度で周回しているのです。そしてその天の川銀河もまた、ビッグバンで放出された放射線の中を突き進んでいます。このスピードはなんと秒速600kmにも及ぶのです。
しかし、普段私たちはそのような猛スピードを体感することはありませんよね。これは新幹線に乗っているときと同様に、ブレーキやアクセルをかけない限り速さの変化を体感することができないためです。将来、地球が他の天体と宇宙で交通事故を起こさないことを祈るばかりですね。
■約40億年後にはアンドロメダ銀河と衝突する運命?
しかし残念ながら、40億年後には私たちが暮らす天の川銀河は、お隣のアンドロメダ銀河と衝突すると考えられています。その後、二つの銀河は一度は通り過ぎますが、お互いの重力により引き戻され、最終的には一つの巨大銀河として合体します。
それでは、太陽系はどうなってしまうのでしょうか。実は銀河は星が密集しているとはいえ、それぞれの隙間が何光年も離れているため、天体同士の衝突は起きないと考えられています。3.2kmおきにピンポン玉が置かれている程度の密度であり、天体同士の衝突は起こらなさそうですね。しかし、衝突の衝撃で太陽系は天の川銀河から14%の確立で弾き出される可能性があるとのこと。もしかすると、二つの銀河の衝突を外野から見物できるかもしれませんね。
ところが、そもそも14億年後には太陽が膨脹しており、地球は人類が住めないほど高温になっているそうです。果たして、私たちは銀河同士の衝突をどこから見物しているのか、あなたはどう思いますか?
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