上空寒気で北日本はいよいよ初雪に、東京の3年ぶりの木枯らし1号は微妙か?
上空に寒気が到来
3日(火)から4日(水)にかけて、寒冷前線が通過した後、西高東低の冬型の気圧配置となり、上空に寒気が流れ込んできます。
一般に上空1500メートル付近で-6℃以下の寒気が地上で雪になる目安と言われますが、その寒気が4日(水)にかけて、北海道をすっぽりと覆うため、これまで降っていた山ではなく、地上でも多くの所で雪が予想されるため、札幌や旭川などの気象官署からも初雪の便りがたくさん届くものと思われます。
また東北北部の青森や盛岡などでも初雪の可能性がありそうです。
そして、太平洋側でも北風が吹いて一気に気温が下がり、寒くなります。
東京でも3年ぶりの木枯らし1号の可能性がありますが、基準となる最大風速8メートルに到達する可能性はあまり大きくなく、微妙かもしれません。
北海道は積雪に注意、本州の山沿いも雪
雨や雪などの予想をみると、北海道はほぼ白い表示の雪の予想となっており、初雪はもちろん、4日(水)にかけて、平地でも今季初の積雪となる所も出てくるでしょう。山沿いや山間部では数十センチの降雪も見込まれる状態です。
また本州でも、標高が約500メートル以上の所では降雪となり、標高が高い所ほどしっかりとした降り方となり、積雪となる所も出てきそうです。
今季初の本格的な降雪となりそうですから、積雪による路面の凍結などに注意が必要です。
東京の木枯らし1号は微妙か?
関東地方でも、寒気が流れ込み、上空の気圧の谷が抜ける、4日(水)未明から朝にかけて、北西の季節風が強まるでしょう。
ただ海沿いの羽田ではオレンジ色の平均10メートル近い強風が予想されているのに対し、東京都心は平均5メートル前後をあらわす青色の矢印となっています。
東京地方の木枯らし1号の条件は、最大風速(10分間の平均風速の最大)がおおむね8メートル以上となっていますので、今回は可能性としてはあるものの、確率としては低いとみられます。
東京地方の木枯らし1号は、去年、一昨年と初めて2年連続で観測されませんでしたので、もし観測されれば3年ぶりとなりますが、もう少し先となるかもしれません。