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33歳。外で働くことには向いていません。結婚して旦那さんを家事で支えたい~おみおじリポート(89)~

大宮冬洋フリーライター
海外滞在歴の長いモデル風の女性。中身は慎ましい性格です。(本人提供)

大切なのは助け合いながら自他を幸せにすること。専業主婦も立派な仕事です

※2022年2月4日追記。江川さんはオネット活動開始から半年が経過し、自動退会となりました。オネットで出会った男性とのやりとり(仮交際)が続いているようです。彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

 男性も女性も外で働くことが推奨される風潮が続いています。流されやすい僕はオネット会員に共働き前提での結婚生活を勧めて来ました。でも、大切なのは一人ひとりが助け合いながら自他を幸せにすることであり、お金を稼げるかどうかは二の次ですよね。専業主婦も立派な仕事であることを忘れかけていました。

 兵庫県在住の江川葉子さん(仮名、33歳)は、学生時代に恋人と婚約したものの相手の浮気で破談になってしまった経験があります。その後は日本語教師として海外で働いていましたが、自分は外で働くことには向いていないと痛感したそうです。

「なんでもこだわって考え込んでしまうタイプなので、授業準備などにすごく時間がかかります。『早くしろ』と言われるのがすごく苦手なんです。我ながら要領が悪くて不器用な人間だなと思います」

特技の一つは折り紙。器や絵画を観たり集めたりするのも好きな女性です。(本人提供)
特技の一つは折り紙。器や絵画を観たり集めたりするのも好きな女性です。(本人提供)

旦那さんの転勤や希望に沿ってどこでも暮らしを楽しめます。20歳年上でも歓迎です

 ちょっと自信喪失気味の江川さん。現在は実家で暮らしながら、市役所でアルバイトをしているそうです。特技は、どこでも住んで状況を楽しむこと。日本語教師として発展途上国でも暮らしたことがあるので説得力があります。

「実家は兵庫の街中にありますが、私は都会より田舎のほうが断然好きです。旦那さんの転勤や希望に沿ってどんな田舎や海外でも暮らしを楽しめる自信があります。結婚したら旦那さんを家事で支えたいと思っています。子どもはできれば欲しいけれど、相手が欲しがらなかったら作らなくても構いません。料理は普通にできますし、キレイ好きなほうなので掃除は毎日しています」

 そんな江川さんが男性に求めることは2つだけ。1つは嘘をつかないこと。婚約が破談になった苦い思い出があるからでしょう。浮気をしない真面目な男性との交際と結婚を望んでいます。

「20歳ぐらい年上でも構いませんし、ブランド物も欲しくないので高給取りでなくてもいいんです。のんびりしている私を受け入れてくれる男性とお会いしたいです」

江川さんが日本語教師として滞在していたのはコロンビア。「第二の都市であるメデジンの友人を訪れたときの写真です。彼女の家にはいつも日本語を学ぶ学生が集まっていて、帰る私を見送ってくれました」(本人提供)
江川さんが日本語教師として滞在していたのはコロンビア。「第二の都市であるメデジンの友人を訪れたときの写真です。彼女の家にはいつも日本語を学ぶ学生が集まっていて、帰る私を見送ってくれました」(本人提供)

わかりやすくアプローチしてくれないと何も気づけないぐらい恋愛下手な私です

 江川さんが結婚相手に求めるもう1つの条件は、わかりやすいアプローチをしてくれること。実は、江川さんはかつての婚約者も含めて交際したことがあるのは外国人の男性2名のみ。いずれも明確な好意を示してくれたから付き合ったようです。

「日本人の男性とお付き合いをしたことがありません。わかりやすくアプローチしてくれないと何も気づけないぐらい恋愛下手な私です」

 この条件は一般的にはハードルが高いかもしれません。日本社会の場合、30歳を過ぎたあたりから「真面目だけど明確なアプローチができる」男性はすでに結婚していることが多いからです。残っている独身男性は、遊び目的だったり江川さんと同じぐらい「恋愛下手」だったり。お互い様なので仕方ないですよね。

 婚活で出会った相手と連絡先を交換したら「仮交際」が始まりますが、その時点では他の人とデートしても構わないので正式な関係ではありません。お互いの気持ちを知りたいけれどよくわからないままに「仕事が忙しい」などの言い訳を作って冷めていく、というパターンが多発するのです。

こちらもコロンビア時代の写真。「首都ボゴタの中心地は近代的ですが、郊外に出ると優しい自然が広がっています。教え子が、授業のお礼にと自然好きの私を連れて行ってくれたお花畑です」(本人提供)
こちらもコロンビア時代の写真。「首都ボゴタの中心地は近代的ですが、郊外に出ると優しい自然が広がっています。教え子が、授業のお礼にと自然好きの私を連れて行ってくれたお花畑です」(本人提供)

「わかりやすいアプローチ」ができる真面目な男性は希少。「仲介機能」で補完してください

 ただし、結婚相談所やオネットのように仲介者がいる場合は、その仲介機能をフル活用する手があります。まめに相談すればするほど仲介者もあなたのことを深く理解。結果として、お付き合いしたい相手との意思疎通もスムーズになります。江川さんには僕とマチコ先生がいるのでぜひ頻繁に連絡してほしいです。

 最後に、夏休み中で江川さんの面談には参加できなかったマチコ先生から遠隔アドバイスがあります。

「何事もこだわって考え込んでしまうタイプとのことですが、それは仕事だけでなく、恋人との関係や結婚生活にも支障をきたす恐れがあります。江川さんは結婚相手に合わせて生きていく意思があるようなので、2人で生活を作っていくという意識を持っていろいろな男性とお見合いをしてみて下さい」

 考え込むのではなく行動をすること。その根底には、一人の大人として結婚相手と向き合う意識が求められるのだと思います。江川さん、一緒に頑張りましょう!

家事全般が好きだという江川さんの手料理。「キレイ好きなほうなので掃除は毎日しています」(本人提供)
家事全般が好きだという江川さんの手料理。「キレイ好きなほうなので掃除は毎日しています」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。江川さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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