【行ってきました!】巷やSNSでも話題の「和菓子縁日」をレポート!全国各地の魅力的な和菓子が一挙集結
さて、今回はいつもと異なりとあるイベントへ赴いたレポート記事。
巷で話題のイベント、「和菓子縁日」へ参加してまいりました!!お菓子の写真も倍増でご紹介。
和菓子縁日とは…?
2024年2月2日に初回を迎えた和菓子の祭典。主催であるDM三井製糖株式会社さん、創業1818年の老舗和菓子屋「榮太樓総本舗」さんの呼びかけに、テレビなどのメディアやSNSでも高い信頼と人気を誇る高島屋MD本部・和菓子バイヤー「畑 主税(はた ちから)」氏が共鳴し発足。
北は北海道、南は沖縄県と全国津々浦々の銘菓や郷土菓子、そして季節のお菓子が揃う、まさに絢爛豪「菓」なイベントです。
金曜日の11時から開場とのことですが、私が到着した10時30分にはすでに100人は超えているであろう行列が!年齢層も幅広く、20代~70代以上の方まで実に様々。畑さんのファン、SNSを通してイベントを知ったという方から近所で働いている方、お住まいの方まで沢山。皆さん今か今かと順番待ち。
晴天に恵まれたとはいえ屋外での待機、そして私の順番が巡ってくるまで約1時間15分程かかりましたが、不思議とそんなに並んだような気がせず…
と申しますのも、周りの方々と一緒に「何がお目当てですか?」「おすすめは何ですか?」「私の地元の●●もおすすめです!」などなど、初対面にも関わらず皆さん楽しそうに談笑なさっているではありませんか。
そして何より、DM三井製糖の社員の皆さんの「本日はお越しくださりありがとうございました」「長らくおまたせしてしまいすみません」「間もなくですので今しばらくお待ちください」といったお声がけの気配りも素晴らしく、大変温かい気持ちになりました。
それでは、全商品の一部ではありますが、私が購入したお菓子をご紹介致します。
和菓子の魅力の一つでもある見目麗しい上生菓子にも春が到来。いずれも桜をモチーフにした作品ですが、まったくといっていいほど印象が異なるのが可能性と表現力の豊かさを示しているのではないでしょうか。
大阪の「本まつばや」さんの若きご主人の「記憶」はしゃきしゃきとした皮の歯ごたえも楽しい立派な備中大納言小豆の小倉羊羹を外郎生地で包んだ作品なのですが、ちらりと外郎を捲ると…思わぬ仕掛けに鳥肌が。恐ろしい程美しい逸品です。
対して広島の「旬月神楽」さんの作品「水中花」は、歯ごたえ豊かで寒天の味わいも感じられる二種類の寒天菓子で構成されたもの。清廉な水面のような錦玉に閉じ込められた桜の花は、淡雪羹という卵白を泡立てたしゅわしゅわの寒天菓子にそっと横たわりどこか夢心地。
もうすぐ桃の節句。女の子の成長を祝う大切な節目には、甘い和菓子が欠かせませんね。
香川県の名店「寶月堂」さんからは、京都を中心に雛祭りになると食べられる「ひちぎり」が登場。その起源は平安時代へ遡り、盛大なお祝いでもあった桃の節句にて供されていた「戴餅」に由来。あまりにも慌ただしく来客も多かったことから、丸めるのではなく引きちぎるように成型していたことも由来のひとつとされています。蓬餅やこなし製などお店によって異なりますが、寶月堂さんは練り切り製。ふんわりとしたペールカラーと甘味に蓬の清涼感が仄かに効いています。
また、東京の「いいだばし萬年堂」さんからは、手亡豆の白餡に餅粉などをあわせそぼろ状にしたものを蒸しあげた伝統銘菓、高麗餅を菱餅の色合いに染め上げた手間暇のかかった「三段高麗餅」が登場。一見ぽそぽそしているようですが、舌で潰した瞬間の滑らかに溶けていく感覚は銘品です。
日差しを浴びることができる時間は増えておりますが、風はまだまだ冷たく暴れん坊ですね。とはいえ、和菓子の世界には桜前線が絶賛通過中!バリエーション豊かな桜のお菓子が勢揃い。
定番ともいえる桜餅二種類が、グルメな街でもある東京は神楽坂にお店を構える「神楽坂五十鈴」さんからお目見え。小麦粉に白玉粉をあわせたもっちりとした焼き皮の「桜餅」は、こし餡の甘味と桜の葉の青さ際立つ大人な印象。
対して可憐な容姿の「桜道明寺」は、舌に絡みつく粘り気が糯米の旨味を伝えてくれ、桜の葉なの芳香とこし餡と相まって甘美な味わいに。
道明寺のような風貌ですが、立派なおはぎ!名水としても名高い滋賀県高島市の伏流水、更には高島市の糯米や古代米をあわせ、地元の魅力が詰まった滋賀県「とも栄」さんの「古代米おはぎ(桜)」。こちらのおはぎのためにブレンドされた三種類の古代米のぷちぷちとした食感、そして希少な白雪大納言という白い小豆に桜の色合いと香りを宿した桜餡は、一味も二味も異なる春の使者です。
発起人のひとりでもある東京都は日本橋に本店を構える「榮太樓総本舗」さんからは、代名詞のひとつともいえる円形の金鍔が春の装いで季節限定品として登場!「桜金鍔」の豊かな小豆の食感とほくほくとした舌触り、そこに絡み合う桜の芳香とごま油の香ばしさ…奇抜にならず「粋」な江戸の味わいに整えるのは、流石榮太樓総本舗さん!天晴です!!
季節を問わず、地元の人たちから愛されお店の歴史と共に歩んできた銘菓たちも沢山。皆さんご自身の地元のお菓子があると、嬉しそうな笑みを浮かべていたような気がします。
私の出身地、青森県からはちょっとハイカラな「明日成(あすなろ)」が。「甘精堂本店」さんの定番商品のひとつでして、丸いカステラで白餡を挟んだブッセやマカロンのような形。
なのですが!白餡にはりんご・オレンジピール・レーズンが加わり、フルーティーかつ紅茶にも合いそうなテイストに。そしてあっさりとした羊羹でコーティングし、周りに氷餅をまぶしたお菓子。各パーツは和寄りなのに、形は洋という。私のお気に入りです。
沖縄の「南島製菓」さんの「こんぺん」はビッグサイズ!お店によっても大きさは様々で、いつか沖縄にて食べ比べをしてみたいと思いました。
全国各地の和菓子屋さんを応援したい、という想いがきっかけとなったという和菓子縁日。初回は30分で全て完売になってしまうほどでしたが、今回は皆さんが思い思いの「甘い」幸せを選び、かごに入れていたように思います。
今日のおやつ、家族へのお土産、職場の方への差し入れ、そして自分自身へのご褒美…毎日の生活のどこかにそっと寄り添ってくれるような和菓子もあれば、ちょっと特別な和菓子もあることでしょう。
甘いひと時に心を擽られ、再びあの浮足立つような高揚感に出会えたらと思いながら次回の和菓子縁日のスケジュールをチェック。
そして、今まさしく口の中を「口福(こうふく)」で満たしてくれるお菓子の本店を検索。さらには最寄り駅までの新幹線の所要時間やアクセス方法を調べている私がいるのです。
長くなりましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
※今回はDM三井製糖株式会社さまに撮影・取材の許可を頂戴しております。
<主催・DM三井製糖株式会社>
公式サイト(外部リンク)
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