ローソンのちょっとお高いカップ麺「スープ激うま!」の「濃厚豚骨」と「激辛みそ」
ローソン「スープ激うま!」の「濃厚豚骨」と「激辛みそ」
今回レビューするのは、ローソンのプライベートブランド(PB)「ローソンオリジナル」の「スープ激うま!濃厚豚骨ラーメン」と「スープ激うま!激辛味噌ラーメン」。製造は日清食品が担当。名店再現系以外のコンビニPBとしてはちょっと高めの税込238円となっています。
最近のローソンカップ麺は、バケツ型の大盛カップ麺(税込198円)に力を入れていましたが、今回はそれより小さいのに高額となっています。雰囲気としてはスーパーで売られている日清食品の「麺職人」や東洋水産の「麺づくり」に近いでしょうか。「麺づくり」と定価が近いです。
新登場のちょっと贅沢な「スープ激うま!」2品、果たしてどんなカップ麺なのでしょうか。
スープ激うま!濃厚豚骨ラーメン
まずは「スープ激うま!濃厚豚骨ラーメン」。シンプルなパッケージデザインですが、よく見ると描かれているラーメンに具がありません。PBとしては高額にもかかわらず、具が入っていないのは大丈夫なのでしょうか。
とろみのついた濃厚な豚骨スープに豚脂や粒ごまを浮かせ、極細のストレートノンフライ麺が合わせられています。具は粒ごま以外見当たりません。
スープは濃厚で甘みが感じられ、豚骨臭が感じられるわけではないものの、豚の旨みが濃いスープとなっており、とろみによって濃厚感がさらに増しています。甘みの由来のひとつが玉ねぎとのことで、甘さが後を引く味わいに仕上がっていました。スープにコストが割かれていることがよくわかる味です。
スープ表面の豚脂や粒ごま。豚脂によって豚骨スープの旨みに厚み加わり、こってり感も増幅させてさらにリッチなスープとなっています。粒ごまも効果的で、まったり濃厚なスープに香ばしいアクセントを加えていました。
濃厚豚骨にごまを重ねたリッチな味わいは、スープだけなら300円超えのカップ麺と言われても驚かないレベルではないでしょうか。
麺は極細ストレートのノンフライ麺。麺量は普通盛。豚骨ラーメンらしいパツンとした歯切れの良さで、どろっとしたスープとよく絡みます。スープほどではないですが、麺にもコストが割かれていることがわかりました。
具を省略した分でスープと麺をリッチにしたことが食べてよく分かる一杯です。
スープ激うま!激辛味噌ラーメン
続いては「スープ激うま!激辛味噌ラーメン」。「豚骨ラーメン」が「濃厚」を売りにしているのに対し、こちらは「激辛」。ただ、コンビニPB商品は購入者層の幅が広い商品なので、果たして思い切った辛さにすることが可能なのか、ちょっと疑問ではあります。
眉唾とまでは言いませんが、激辛であることはあまり期待せずに食べてみることにしました。
豚骨ベースの辛味噌味のスープに、さらに別添パウダーで唐辛子粉末を加え、中太で縮れのついたノンフライ麺が合わせられています。こちらも具は入っておらず、唐辛子粉末が目立っています。
粉末が真っ赤なので、粉末を入れる前のスープ単体ならあまり辛くないのではないかと思いましたが、スープだけでも十分に辛く、激辛の手前、辛口~大辛程度はありそう。味噌ラーメンらしい油脂のこってり感とか、味噌の塩気の強さはありませんが、辛さが前面に出ています。
そして別添の唐辛子粉末。ただでさえ辛い味噌味スープがこれによって激辛になります。PB品とは思えないレベルの辛さになり、さすがにカップ麺トップクラスとまではいきませんが、一般的な激辛カップ麺には負けない程度の辛さになりました。
麺は中太で縮れのついたノンフライ麺。黄色味を帯びており、おそらく札幌ラーメンを意識したものと思われます。麺表面につるみがあり弾力もある多加水麺食感でした。多少ゴリゴリした食感なので、湯戻し時間は気持ち長めに取ると良いかもしれません。
激辛カップ麺は、ペヤングの規格外のやつを除けば実はそれほど安価で売られているものはないので、今回PBとしてはちょっとお高めの価格設定でも、激辛カップ麺としては安価な部類に入ります。それがコンビニで手軽に買えてしまうのは、激辛好きにはありがたい存在ではないでしょうか。
ローソンのちょっと贅沢「スープ激うま!」、おすすめは・・・
ローソンのPBとしてはとしてはちょっとお高いカップ麺「スープ激うま!」2品、どちらも高額である意味がよくわかるスープの味でした。「濃厚豚骨ラーメン」の濃度、そして「激辛味噌ラーメン」の激辛ぶり、どちらも価格以上に力強く、具を省略してスープや麺を強化していることも納得できます。
おすすめは断然「激辛味噌ラーメン」。食前に勝手に想像していた辛さよりずっと辛く、今後ローソンの商品の中でも結構な人気になってしまうのではないかと推測します。