カップヌードルに登場した白と黒の担々麺「白担担」「担担」その違いは?
カップヌードルの白と黒の「担担」
今回レビューするのは、冬季限定商品として発売された「カップヌードル 白担担」と、2023年にレギュラー商品として「カップヌードル」ブランドに加わった「カップヌードル 担担」。
2023年に新たにレギュラー商品として「カップヌードル」ブランドに加わった「担担」は、「味噌」「辛麺」「ねぎ塩」などとともに、もはやカップヌードルライフに欠かせない商品となりました。
そして今回、その「担担」から満を持して冬限定の「白担担」が登場。基本的に担々麺で「白」といえば、辛さなど刺激よりも練りごまなどまろやかさが重視される傾向にありますが、今回の「白担担」はまろやかなイメージとはちょっと違いそうな「クセ旨」の文字が。クセがあるとはどういう味なのでしょうか。
「カップヌードル 担担」は、カップヌードルとしては花椒の刺激が強いことと、カシューナッツやザーサイなどによるザクザクコリコリ食感が特徴的、ザクザク食感はかなりインパクトがありました。
今回の「白担担」も、ザクザク食感は継続しているとのことで、「担担」の魅力をどれだけ引き継げているかもポイントになりそうです。
「カップヌードル 白担担」と「カップヌードル 担担」の内容物
内容物は、「白担担」のみ別添袋がひとつ付いており、両者ともやたら粉末がたくさん入っていることに目がいきます。
「白担担」は白い粉末、「担担」は黒ではなく少し赤い粉末で辛そうですが、別添のラー油は「白担担」のみに付いているで、どちらが辛いかはこの時点ではよくわかりません。
ちなみに麺量は両者ともに60グラムで、ボリュームに違いはなさそうです。カロリーなどの数値も似通っていました。
出来上がりも、「白担担」は白っぽく、「担担」は赤っぽいです。本来なら麺の上にのっているものはスープの一部なので溶かす必要がありますが、具との分離が難しいため、具をわかりやすく撮影するために溶かさずに撮影しました。食べる時は溶かして食べています。
練りごまや豆乳で甘いスープ
「白担担」は、練りごまと豆乳ベースの白色の担々麺スープで、五香粉の風味や別添のラー油で焙煎胡麻の風味や辛味を加えています。練りごまがかなり濃厚なのはレギュラーの「担担」と共通していますが、豆乳が入っているからなのか、後味で持続する甘みが「担担」よりしっかり感じられ、確かにパッケージに書かれている「まろ濃仕立て」でした。
一方の「担担」も、色こそだいぶ違いますが、練りごま主体で甘みが強いのは特徴のひとつとなっており、練りごまの濃厚さが際立ちます。また、「白担担」も共通ですが、ピーナッツクリームが入っているのも甘さに大きく影響しており、パッケージは激しそうな黒ですが、基本まったり味となっています。
両者のスープの大きな違いは、「担担」が花椒の刺激が際立って感じられるのに対し、「白担担」はちょっとクセのある香りの「五香粉」が効いていること。
五香粉からはちょっとクセのある甘い香りが感じられ、スープの練りごまや豆乳の甘みをさらに増幅させています。パッケージに書かれていた「クセ旨」はこの五香粉の香りだと思われます。
また、別添のラー油がピリ辛程度の辛味とともにごま油の香ばしさを加えており、五項粉とともに「担担」にはない魅力が感じられました、花椒の刺激を取るか、五香粉のクセある甘い香りやごま油の香ばしさを取るかがどちらかひとつを選ぶなら大きな選択肢になりそうです。
ザクザク食感はだいぶ違う
麺はどちらも中細で縮れのついた油揚げ麺で、カップヌードルの麺としては幅広で太めです。担々スープは濃厚で練りごまなどでとろみがあるため、そのスープに合わせる形となっていました。
両者の麺は原材料が同じで、メーカーサイトの説明書きも同じなので、おそらく同じ麺が使われているのだと思われますが、今回並べて食べ比べてみたところでは、多少「白担担」の麺の方が幅広に感じられました。ロットによる誤差かと思われます。
「白担担」には謎肉の他に、カッシュ‐ナッツ、チンゲン菜、粒ごまが入っています。カシューナッツのザクザク食感に加え、粒ごまのつぶつぶ食感、そしてチンゲン菜のシャキシャキ食感により、ザクザクだけではないいろいろな食感が立体的に感じられました。
「担担」はその食感をさらに上回っています。カシューナッツが大粒で量が多い上に、粒ごまのつぶつぶ、チンゲン菜のシャキシャキ、さらにザーサイの弾力のある食感でかなり賑やかになっており、楽しい食感で選ぶなら断然「担担」の方で良さそうです。
「担担」のザクザク食感は他に代え難いが・・・
どちらも練りごまや粒ごまの強さは共通しており、ごまの魅力が全開に感じられる担々麺です。その中でレギュラー商品の「担担」は、花椒による刺激の強さや具の賑やかなザクザク食感で上回っており、さすがのレギュラー商品でした。
一方の「白担担」は刺激やザクザク食感では見劣りするものの、五香粉の独特な甘い香りや、別添ラー油による焙煎ごま油の香ばしさが光っており、レギュラ‐商品に迫る魅力が感じられました。
筆者の個人的な見解ではやはり「担担」のザクザク食感の魅力は他に代え難いですが、「担担」が好きなら「白担担」も一度は食べてみた方が良いと感じました。