減塩カップ焼そば「評判屋」の「ソース焼そば」と「塩焼そば」食べ比べ!
減塩カップ麺ブランド「評判屋」のカップ焼そば2品
今回レビューするのは、明星食品のカップ焼そば2品、「評判屋 ソース焼そば」と「評判屋 塩焼そば」。「評判屋」は、減塩カップ麺ブランドで売上ナンバーワンを誇り、味の濃いイメージがあるカップ焼そばでも減塩商品を展開しています。
「評判屋」は全9種類の商品が塩分30%カットを実現しており、濃い味のイメージが強いカップ焼そばも例外なく30%カットされています。他社にも減塩カップ麺は存在するものの、カップ焼そばで減塩をやるのはなかなか見かけません。
ちなみに、今回の2品と同じ麺量90グラムの「ペヤング」は食塩相当量3.2グラム、麺量100グラムながら「UFO」は5.9グラム、今回の「評判屋」と同じ明星色品製の「一平ちゃん夜店の焼そば」も麺量100グラムで食塩相当量4.7グラムとなっており、今回の2品がそれぞれ2.2グラムと2.0グラムなのが際立ちます。(ペヤングの意外な低塩ぶりも目立ちますね)
カップ焼そばにとって減塩は味での致命傷になりかねませんが、「評判屋」では減塩による味へのデメリットをどう克服しているのでしょうか。
酸味と甘みが強力!「評判屋 ソース焼そば」
まずは赤いパッケージの「評判屋 ソース焼そば」。食塩相当量2.2グラムです。ちなみに小さいで量の少ない「カップヌードルミニ」ですら2.4グラムなので、今回の2.2グラムがいかに低塩かがわかるかと思います。
酸味を効かせたソースに、中細で縮れのついた油揚げ麺とキャベツやふりかけが合わせられています。塩分控えめですがソースの酸味や甘みが強く、減塩による味の物足りなさを補っています。不自然に酸味や甘みが強いわけではなく自然な味で、華やかなこういう味が好きな人は多いのではないかと思います。
また、「ふりかけ」にはソースパウダーやあおさなどとともに紅生姜やニンニク、黒胡椒が入っていますが、これも塩分の足りなさを補っていました。酸味、甘み、刺激系で減塩を補うとても巧い味付けです。
「評判屋 塩焼そば」
続いては青いパッケージの「評判屋 塩焼そば」。こちらは食塩相当量2.0g。同じ明星食品の「一平ちゃん夜店の焼そば やみつき塩だれ味」は麺量が10グラム多いですが食塩相当量は4.1グラム。差は塩分30%カットどころではありません。
牛豚ベースにニンニクを効かせた塩味のソースに、中細の油揚げ麺とキャベツやふりかけが合わせられています。ソースは普通に塩気がしっかり感じられ、ほとんど減塩しているとは感じない塩焼そばソースです。「ソース焼そば」の酸味や甘みのような特徴的な味ではないですが、減塩を感じさせないのは大きな武器ではないでしょうか。
「ふりかけ」の黒胡椒やニンニクの刺激によって塩気が増幅されています。黒胡椒の強さがこの商品の味における最大の特徴と言えるかもしれません。変化球を交える「ソース焼そば」に比べるとストレートの伸びだけで勝負している印象です。
「ソース焼そば」「塩焼そば」両商品とも、「五島の塩」が使われています。使用食塩のうち前者は37パーセント、後者は42パーセントとのことですが、減塩のデメリットを感じさせないのはこの塩の効果があるのかもしれませんね。
減塩なのにおいしい
以前のカップ麺では、減塩や低カロリー、高栄養価など、何かしらの健康志向の商品は、薄かったり苦かったりなど、メリットの代償としてある程度おいしさは我慢しなければならない商品もありました。
しかし、昨今はおいしさの追求と健康志向を両方達成しているカップ麺が多く、今回の「評判屋」のカップ焼そば2品も減塩のデメリットをほぼ感じさせない味でした。特に「ソース焼そば」は酸味と甘みで減塩のデメリットを消しつつ、インパクトのある特徴的な味ともなっており、減塩を抜きにしても選ぶ価値のあるカップ焼そばでした。