何も作りたくない時の介護食。解決のヒントは「何があれば満足できる?」と先に聞くことです
寒暖差が大きくて、わが家の介護メンズも「手術の傷跡が痛い」などよく言っています。ですが、介護するわたしも「片頭痛が…」という風にお互いが体調が何となくスッキリしない。そんなときでも、食事の時間はやってきます。
食事の準備をしたくない、体がしんどい…でも「介護食」という普通の食事より手間のかかる食事を簡単に、栄養も意識したもので準備できないか?毎食これを考えていると本当に頭が痛くなる気がします。そんな時、家族や介護食を食べる人が「何があれば満足できるか?」というものを事前に確認しておくと、いざという時に便利で安心です。
わが家の介護メンズにも「万が一、介護食が作れないときに何があれば満足できるか?」聞いてみました。
1.温泉卵か納豆が欲しい
2.肉を使った料理が欲しい(冷凍でもOK)
3.みそ汁が欲しい(インスタントでもOK)
4.コーンが食べたい(冷凍か缶詰のコーンに胡麻ドレッシングがかかっているものがいい)
5.ごはんは炊きたてがいい
と、譲れないのはこの5点でした。これなら、万が一作る人が体調が悪くても準備ができそうかな?と思いました。
温泉卵も作るのが面倒なら、普段から納豆を冷蔵庫にストックしておけば食卓に出すだけでOKです。
肉料理も、冷凍食品の方が自分で作るより柔らかいものも多く種類も様々です。私はお弁当用の冷凍食品のおかずをやシュウマイをストックしています。シュウマイなら柔らかいので、加熱時間を守り温かいうちに食卓に出せばOKです。
みそ汁も、作れなければインスタントみそ汁を購入しておけばお湯を注ぐだけです。もし余裕があれば、野菜や豆腐を入れていつもと同じみそ汁を作ればOKです。
コーンは、わが家のメンズが好きで何かにつけて「コーン食べたい」というので備蓄しています。コーンだけを出すときもあれば、ミックスビーンズと混ぜて豆サラダにしたり、加熱したキャベツと一緒に出すと「美味しい」と言って食べています。
ごはんも炊飯器に入れてボタンを押すだけです。
これなら、体調が優れない、作れない時でもなんとか準備ができます。この時に「野菜が足りない!」と考えることはやめましょう。体調がよくなった時に野菜をたくさん使って料理を出せばよいのですから。1食だけなら、こんな感じでOKです。いつも完璧である必要はありません。安全に食べられることが優先されればOKです。
※食べる方の「かむ力」「飲み込む力」には個人差があります。少しでも不安がある場合は、かかりつけの医師や訪問看護さん、ケアマネージャーさんなど気軽にご相談してくださいね。