Yahoo!ニュース

みりんの役割って意外と大きいんです。でも煮物の糖質って気になりませんか?

めぐねこ介護頑張る栄養士/ライター

レトルトパウチの介護食もドラッグストアやスーパー、一部のコンビニでみかけるようになりました。いざという時に買いに行ける場所も多くなり介護食を作る人にはだいぶ優しい環境になってきたように思います。特に「肉じゃが」や「大根と肉の煮物」は様々なメーカーのものを見かけます。それだけ「煮物」が人気なんだということの表れだと言えます。わが家の介護メンズも昔は見向きもしなかった「煮物」が無性に食べたくなるようで「煮物」を作る回数が増えました。煮物は煮込むことで食材が柔らかくなり、冷める過程で味が染みるので介護食としては重宝しています。ですが、「砂糖」「みりん」の消費が多くなりました。「糖分の量が少し気になるな…」と思い、少しみりんについて調べてみました。

糖分については栄養学的に決まった定義はないそうです。糖分の中に「糖質」というものが分類されています。糖質について一言で言うと、体や脳にとって重要なエネルギー源で、日常的な活動や代謝に必要な栄養素です。また糖質は炭水化物に含まれる栄養素で、体内でエネルギーを供給する役割をしています。糖質はごはんにも含まれていますが、砂糖の糖質とは種類が違います。(ここでは長くなるので省略しますね。)砂糖を多くとりすぎると血糖値が上がりやすくなります。

1.砂糖は料理に甘みを加えるだけでなく、肉や卵を柔らかくしたり、とろみをつけたり(ジャムなど)、保存食にも使われています。料理に甘みをつけるには一番手っ取り早い調味料です。

2.みりんは、日本料理の調味料や飲用に供される、アルコール度数が14パーセント前後で、エキス分を比較的多く含んだお酒です。

糖尿病のリスクを減らすためにも砂糖やみりんを減らした方がいいかな?と思いましたが、わが家の味付けは「しっかりした甘辛味」が家庭の味なので、少しでも砂糖やみりんを減らしたら「なんか違う…」と言われ、作った自分も「なんか違う…」と違和感だらけでした。そこで何か良いものがないかな?と探してみたら「糖質ゼロのみりん」が発売されている事を知りました。

「みりん」を使わないで砂糖で甘みをつければいいんじゃない?と思う方もいるかもしれませんが「みりん」って結構いい仕事をしているんですよ。肉や魚の臭みを消すほかに、料理にうま味が出てツヤや照りが出る。食材の煮崩れ防止と、味だけでなく見た目にもいい仕事をしてくれるんです。そんないい仕事をしているみりんを使わないという選択肢は私の中にはありません。

介護食を食べている方はすでに何かしらの疾患を持っていたり、健康な体を維持したいという方もいると思います。でも、味に妥協はしたくないというのも事実だと思います。料理に流行があるように調味料もその時代のニーズに合ったものが開発、販売されている事を改めて実感しました。「介護食を食べている人と同じ食事をしたい。美味しいものを食べたい。」と考える方に寄り添ったものがあるのだなと、今回調べてみて勉強になりました。

※食事制限をされている方は管理栄養士にご相談ください。

※「噛む力」「飲み込む力」には個人差があります。心配な方は医師、看護師、管理栄養士、訪問看護師、歯科医師など身近な医療関係者の方にご相談くださいね。

介護頑張る栄養士/ライター

栄養士。家族の介護をきっかけにスーパーやコンビニで手軽に買える食品で介護食を作っています。むずかしいと思われる介護食を美味しく、簡単に、お金をかけずにをモットーに作っています。また自分の経験をもとにライター活動もしています。

めぐねこの最近の記事