キャンプでの湯沸かしを驚異的に省エネ化 チムニー型ケトルはエコでチョット変わった湯沸かし器
チムニー型ケトルの元祖は今から100年以上前のアイルランドで発明されたケリーケトルです。
煙突型のヤカンとでも言ったら良いのでしょうか?
現在でもケリーケトルは製造販売されていますが、同様の構造の湯沸かし器がストームケトル、ボルケーノケトル、ファイヤーケトルなどの商品名で他の数社からも製造販売されています。
大きさ(容量)、材質など各社の製品それぞれで若干の違いはあれど構造や性能、機能はどの製品もほぼ同じです。
湯を沸かすケトル本体と燃料を燃焼させる火皿の2つの部品から構成されています。
製品によってはケトル上部に開いた排熱口にセットして排熱を調理などに使うための五徳が付属している物もあるようです。
最大の特徴はケトル本体の中心部が上の写真のように空洞になっていると言うことでしょうか。
では、沸かすための水はどこに入れるのかと言いますと、、、。
下の写真のようにケトル上側部に開いた穴から注ぎ込みます。
ケトル本体の下部に置いた火皿で燃料を燃やし、その熱で煙突状に開いた中心部の空洞内壁を温めて湯を沸かす構造です。
煙突効果により強い燃焼が出来る上に、発生した熱の利用効率が非常に高いので、少量の燃料で驚くほど迅速にお湯が沸かせます。
使用可能な燃料は、燃えるものでケトル本体上部の煙突状の排熱口から入る大きさの物なら大抵の物が使えます。
枯れた小枝や乾燥した松ぼっくりなどが良いと言われています。
今回はランタンで有名なペトロマックス社が製造販売しているファイヤーケトルを使って使い方と性能を紹介していますが、他社の製品でも使い方や性能はほぼ同じです。
実際のキャンプでチムニー型ケトルを使ってみた
まずは燃料の枯れた小枝などを集めます。
今回使うチムニー型ケトルはペトロマックス社が製造販売している容量500ccのfk1と言う製品です。
用意する燃料は枯れた小枝なら片手に一掴みも有れば十分な量です。
火皿を平で安定した場所に置いて、その上にケトル本体をセットします。
下部の火皿は燃料の小枝などを燃やす場所です。
上の写真のように予め少量の燃料を入れておきます。
火皿に少量の燃料がセットできたらケトル本体を火皿の上に置いて注水口から規定量の水を入れます。
今回の製品では500ccです。
火皿の側面には着火用の穴が開いていますので、ここから燃料に着火します。
着火の時はターボ式のライターを使うと簡単で迅速に着火できます。
燃料の小枝が良く乾燥していれば煙突効果により着火後は直ちに小枝は燃え上がり上部の排熱口から青白い煙が出るはずです。
着火したら連続的に燃焼が続くように燃料を少しづつ継続的に補給します。
燃料の補充は上の写真のようにケトル上部の排熱口に小枝を少しづつ入れていきます。
火皿で燃焼している燃料の炎が排熱口から出ない程度の燃焼が続くように頃合いを見ながら少しづつ補充するのがコツです。
燃焼開始から約3分もすれば500ccの水が沸騰します。
今回の湯沸かしでは乾いた小枝を片手に一握り用意しましたが、500ccの水が沸騰した時点で小枝が少し余っていました。
かなり省エネ性があるケトルだと思います。
災害などの時にも役立ちそうです。
このタイプのケトルの良い点ばかりを紹介してきましたが欠点もあります。
唯一の欠点は沸かせる湯の量に対して本体の大きさがやや大きい(嵩張る)と言う事です。
これは中心部分が煙突状の空洞になっているので致し方ない事だと思います。
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