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大人の前では良い子!?隠れて意地悪をする子の特徴と周りの大人ができること

なっつせんせい保育士・ほめ育てアドバイザー

”大人が変われば、子どもも変わる”を信念に発信しています現役保育士です。

ご自身のお子さんや周りの子で「良い子」だと思う子はいますか?

もしかすると怒られないため、常に褒められるために大人の前では良い子にしていても、実は大人の見えないところで悪さをしてしまっているかもしれません。

今回は実際の保育現場での体験を元に、「良い子」の意外な一面と、そうなる理由と対策をお伝えします。

一面:普段は優しくて良い子なのに

一見まだ子どもだと思えないくらい気も遣えて、明るくて頼もしくてお友達関係も良好。家でも園でも、特にこれは困るということもなく何でもそつなくこなす良い子。

しかし、子どもだけでいる様子を観察してみると、他の子に命令して従えて動くような言動があったり、友達に「先生・ママに言うなら、あなたとはもう遊ばないよ」と脅す言葉を使う姿があり、「え!この子がそんなことする?」と驚くことがあります。

原因:レッテル張り

パターンとして、みんなの前で褒められる回数が多くなりすぎてしまったり、「1位ですごい」「天才!」などと何かの良い結果だけを褒められたり。それを繰り返すうちに、周りも自分も「良い子」というレッテル張りをしてしまい、それがストレスに繋がってしまいます。

「いけないことや失敗をしたら嫌われてしまう」「もっと頑張ろう」そんな思考に陥り、大人の前では負の感情を表現したり発散できなくなってしまうこともあります。

結果、心にひずみが出て子どもの中でだけ他の子を支配するような一面を見せたり、少し悪いことをしてみたりという行為に繋がってしまったようです。

対策:ほどよい自由の提供

指示通りではなく、何かその子が自由に動いたときに「いいね!どうやって考えたの?自分で考えたの?」と結果ではなく過程に目を向け話を聞き、行動を受け入れ認めるようにしましょう。それが、思ったものと違っていたりルールから少し外れていたとしても、責めたりせず許容してあげましょう。

また、極度に失敗を恐れて大きなことに挑戦する気持ちが弱くなってしまうこともあるので、「失敗しても大丈夫」と伝え安心させてあげましょう。

大人も同じですが、自分が”良い子”であるための厳しいルールやレッテルから解放されることで周りにも寛容になり、友達付き合いも本当の意味で上手くいくようになるでしょう。

おわりに

もちろん全ての子に当てはまるわけではありませんが、良い子と言われる子の中にはプレッシャーを感じストレスを抱えてしまっている子もいます。

お子さんが良いところも悪いところも自分を表現し子どもらしくいれるよう、大人側もゆったりした気持ちで受け入れていきましょう!

保育士・ほめ育てアドバイザー

大人の関わり次第で子どもは伸びる!知識をつけたことで子どもたちとより良い関係に!その経験から、現場で実践したお子様との関係が良好になる工夫・保育現場でのリアルなエピソードをお伝えします!少しでも参考になれば嬉しいです。 保育士・幼稚園教諭・ほめ育てアドバイザー・チャイルドコーチングアドバイザー

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