【自己否定から抜け出す方法5選】を現役プロ心理カウンセラーが、わかりやすく解説します。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日のは、昨日の記事 の続きです。
今日は、「自己否定から抜け出す具体的な方法」についてお話したいと思います。
自分でハードルを上げますが、素晴らしい方法を5つ選んで、あなたにご紹介したいと思います。
ひとつめは、自分の悪口を言わないことです。
あなたは、自分で自分の悪口を言っていませんか? 自己否定が強い人の多くは、口に出してまでは言ってはないかもしれませんが、心の中では常に自分の悪口を言っているものです。
そういう悪しき習慣を取り除きましょう。自分の悪口を言い続けていると、いつまでも自己否定から抜け出せないので、今日から自分の悪口を言わないようにしましょう。
それでも、「つい自分の悪口を言ってしまう」とおっしゃる人に、私は言いたいのですが、自分の悪口を言ってしまったあとは、スグに、「でも私には、こんな長所もあるもんねえ」と言うようにしましょう。そう、日頃から、自分の長所をよく把握しておいて、自分の悪口を言ったあとは、自分を褒めるようにするということです。
どうしても、自分の長所が見つからない、自分を褒める言葉が言えないとおっしゃる方は、自分の悪口を言ったあと、空を見上げて「まぁ、いいかぁ」というようにしましょう。宜しいですか? 「俺はとんでもない馬鹿だなあ」と言ったあとに、「まっ、いいかぁ」と言うのですよ。これは強力な方法なので、ぜひ試してみてください。
自分の悪口を言わない。もしも言ってしまったら、そのあとで自分を褒める、自分を褒める言葉も思いつかなかったら、「まっ、いいかぁ」と言うってことです。
続いて、ふたつめは、自分を大切に扱うことです。
コツは、自分のことを、久し振りあった親友のように大切に扱うということです。
自分のことを、ゆっくりお風呂に入れて、ゆっくり湯船に浸からせてあげてください。自分に対し、食事をエサのようにガツガツ食べさせるのではなく、優雅にゆっくり美味しい物を食べさせてやってください。自分を、奇麗なお布団でゆっくり寝かせてやってください。そうすれば、自分が大切な人間であると思え、自己否定から抜け出すことが出来るようになります。
続いて、みっつめは、自分を否定するような人とは、なるべく距離を置くことです。
自分を否定するような人とは、たとえそれが親であっても、なるべく距離を置くようにしましょう。自分を否定するような人とつきあっていると、どんどん自己否定が強くなっていってしまうので、このあたりは十分に気をつけたいところです。
続いて、よっつめは、自分の得意なことをすることです。
ハッキリ言って、小中学校・高校時代は、苦手科目に力を入れたほうがいいです。理由は、苦手科目に力を入れたほうが、全体の平均点が上がるからです。30点を50点にするほうが、80点を100点にするより簡単だということは、考えてみればわかるのではないかと思います。
でも、大人になったら、苦手科目で勝負する必要はないです。得意科目、自分の得意なことを職業にしたほうがいいです。たとえば、人と会ってお喋りすることが得意な人は営業の仕事をすればいいし、黙ってコツコツやる作業が得意な人は、プログラマーの仕事をすればいいかと思います。自分の苦手なことばかりをしているから、自己否定から抜け出せないのです。どうぞ自分の得意なことを職業にしていってください。
続いて、いつつめは脳に良いことをすることです。
脳の調子が悪くなると自己否定が心に広がります。逆に、脳の調子が良くなると、自己否定が消えていきます。よって、どうぞ脳に良いことをしてください。そうすれば自己否定から抜け出すことが出来るようになるかと思います。
具体的には、運動する。身体にいい物を食べる。良質な睡眠をとる、です。
脳が弱った状態では、自己否定から抜け出すのは非常に困難なので、このあたりは、十分に気を配っていってください。
以上、5つ言いました。
あなたが自己否定が強いのは、あなたのせいじゃありません。でも、あなたが自己否定が強いのを維持し続けているのは、他ならぬあなたのせいです。どうぞ、これからは、自己否定を手放し、幸せに生きていってください。
最後に…
昨日の記事で取り上げた「生まれつき自己否定が強いなんて、損じゃないか!」という意見に、少しばかり反論したいと思います。
自己否定が強い人は、現状になかなか満足しません。「これでいい!」とは、なかなか思えないからです。「まだダメだ、まだダメだ!」とばかりに、ずっと努力し続けます。ですから、自己否定が強い人の一部は、時に、多くの人が感動するような物を生み出したりします。歴史をひも解いてみても、自己否定が強い人は、特に芸術面では、優れた作品をいくつも生み出しています。このあたりが、自己否定が強い人の長所です。
いっぽう、生まれつき自己否定が弱い人は、自己否定が弱いわけですから、現状に満足しがちです。直ぐに「自分はこれでいい!」と思ってしまいます。それで努力し続けません。ですから、自己否定が弱い人の多くは、何ごとも成し得ないまま生涯を閉じます。このあたりが、自己否定が弱い人の短所です。
「生まれつき性格」に良い悪いはありません。
自己否定が強い人は、自分の短所に目が向きがちです。だからこそ、現状に満足せず、努力を怠りません。よって、この記事をご覧のあなたが、もしも生まれつき自己否定が強い人であるのなら、どうぞそんな自分を必要以上に嘆かないようにしてください。時に足を止めることはあってもいいので、努力を放棄するような真似はせず、一歩ずつ前進、自己成長していく喜びを味わっていってください。私は、そんなあなたを心から応援したいと思います。
というわけで、
今日は、「自己否定から抜け出す方法5選」いうテーマで、お話させていただきました。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。