メジャーリーグ復帰をめざしたものの…。大量解雇のマイナーリーガーには日本プロ野球の経験者も6人
6月を迎える前に、数百人のマイナーリーガーが解雇された。どの球団も、5月末を過ぎても週400ドルの支払いを継続する――オークランド・アスレティックスも打ち切りを撤回した――ものの、3分の1以上の球団は、人数を減らすことでコストの削減を図った。
解雇された選手のなかには、日本プロ野球の経験者もいる。ベースボール・アメリカのリストには、昨シーズンの日本プロ野球でプレーした、デーブ・ハフ(東京ヤクルトスワローズ→アリゾナ・ダイヤモンドバックス)、ジョニー・ヘルウェグ(広島東洋カープ→セントルイス・カーディナルス)、カイル・レグナルト(広島東洋→サンディエゴ・パドレス)、ブランドン・マン(千葉ロッテマリーンズ→テキサス・レンジャーズ)の4人に加え、ハフと同じくDバックスから解雇された選手として、2018年に北海道日本ハムファイターズで投げたマイケル・トンキンの名前もある。また、ベースボール・アメリカのリストにはないが、フォートワース・スターテレグラムのジェフ・ウィルソンらは、レンジャーズがブランドンとともに前・読売ジャイアンツのテイラー・ヤングマンも解雇したことを報じている。ちなみに、彼らのうち、レグナルトは2015年から2018年までニューヨーク・メッツに在籍していたが、メジャーデビューはしていない。
ベースボール・アメリカのリストに載っている選手は非常に多いので、もしかすると見落としがあるかもしれない。また、解雇されるマイナーリーガーは、今後も増える可能性がある。現時点において、解雇をしていないだけでなく、今後もするつもりはないと表明しているのは、ア・リーグ中地区の3球団、カンザスシティ・ロイヤルズ、ミネソタ・ツインズ、デトロイト・タイガースくらいだ。
なお、前・広島東洋のケーシー・ローレンスと前・千葉ロッテのケニス・バルガスは、それぞれ、ツインズとタイガースとマイナーリーグ契約を交わしている。
【追記:6/10】彼らとともに解雇されたマイナーリーガーのなかにいる「大物」について、こちらで書いた。