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【日常の所作】を通して自己肯定感を高める方法

畠山仁美所作講師

「自分を好きになりたい。自分に自信を持てるようになりたい。」

そういって立ち居振る舞いを学びに来る方は少なくありません。

自分の所作を意識する際に、ちょっとひと工夫することで、その効果をグンと高めることができます。そこで今回は、自分のことを好きになれて、自己肯定感も高まる、とても簡単なワークを一つご紹介いたします。

そのワークとは、

「自分のことを好きになれる所作」「自分のことを嫌いになる所作」をたくさんリストアップする

です。

具体的なやり方

・A4用紙の真ん中に一本線を引く(あるいはノートの見開きでもいいです)

・右側には「こういう風に振る舞う自分って良いな」と思える所作を、左側には「こういう風に振る舞う自分って嫌だな」と思う所作をそれぞれ書いていく。

たったこれだけです。

たとえば、「下段の引き出しを足で閉める」ということを普段やっているとして、その時はラクだけど、客観的に見たときに、そういうことする自分なんかイヤかもな、と感じるとしたら、左側に書いておきます。

「手書きでお礼状を書く」のは、準備しているときはすごく面倒だけど、終わった時、こういうことをきちんとする自分っていいな、と思えるとしたら、右側に書いておきます。

「スマホ見ながら食事する」は左側かな、「字を丁寧に書く」は右側かな、など、普段の自分の行動を振り返りながら、自分の ”好き嫌い” の感覚で振り分けていきます。人がどう思うかは気にしなくていいです。

一通り書き出し終えたら、左側に書いた「こういう振る舞いをする自分はイヤだな」という行動はなるべく減らしていき、右側に書いた「こういう自分は好きだな」と思える行動を増やしていくようにします。

やること自体はとてもシンプルですが、

・好きな行動、嫌いな行動を自分自身で判断する
・それをリストアップして客観的に捉える

そうすることで、主体的に振る舞えている感覚が得られます。

自分を好きになれる行動を増やす

日常の所作を意識するようになると、自分のことを好きになれたり、自分に自信が持てるようになったり、自己肯定感が高まったりするのは、そう思える行動が増えるからです。

大事なことは、その振る舞いをしている自分を好きと思えるかどうか。

ちょっとした合間にでも、「こういう自分っていいなと思える所作リスト」ぜひ作ってみてくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

所作講師

日常の振る舞いを見直すことで、心・体・生活を整えるお手伝いをする所作講師。立つ・座る・歩く・物を扱う・挨拶する、といった日常あたりまえに行っている所作を通して、振る舞いだけでなく自分の内面も見つめ直すレッスンが好評。2011年の開講以来マンツーマンレッスンにこだわり、一人一人と向き合ってきた。ブログ【所作美人のヒント】では、バタバタと忙しい日々の中で、所作を通して自分を磨く考え方を発信。著書「一日一分からはじめる『おだやかな人になる所作の習慣』」

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