「いい質問ですね!」と講師をうならせる質問をする人が無意識に行っている1つのこととは?
講師業をしていると、時々ハッとするような「良い質問」をされることがあります。
講師(質問された側)にも気づきを与えてくれたり、それきっかけにさらに学びがぐっと深まるような質問をする人は、一体どのように話を聞いているのでしょうか。
人に伝えることを前提に聞く
示唆に富んだ良い質問をする人が、話を聞くときに心がけていること、それは「この内容をどうアウトプットするかを意識しながら聞いている」ということ。
精神科医の樺沢紫苑氏は、
「アウトプットできた量=インプット量」
「アウトプットできないということは、記憶として曖昧だということ。つまり、言葉で言えないということは実行することもできない訳です。」
とおっしゃっています。
学んだ内容をあとで人に話す、後日ブログに書く、など、どのような形であれ、アウトプットするつもりで聞くことで、インプットの質が飛躍的に高まるのはもちろんのこと、それに比例して「質問の質」も高まります。
たとえば、私の場合は、「この内容を私が自分の生徒さんに伝えるとしたら?」といったことを(無意識のうちにも)つねに考えながら聞く癖がついています。
すると、「ここの部分って、どう説明したらいいんだ?」とか、「私のケースに置き換えるとどうなる?」「ほかにもっと分かりやすい例え方ないかな」といった疑問が次々と湧いてきます。
人に伝えることを前提に聞くことで、非常に能動的な聞き方になり、自然と内容を掘り下げながら聞くことにつながるわけです。
ためらわずに質問しよう
もし、伝える人もいないしブログもやってないし、というような場合は、「質問すること前提で聞く、何かしら絶対に質問すると決めて聞く」と、アウトプットを意識しながら聞くのと同じ状態になります。
なんとなく遠慮して質問することをためらう人は多いですが、「いい質問」は、お互いの学びを深め、新たな気づきも得られ、講師にとっても周りの人にとっても有難いことです。
アウトプットすることを前提で聞く → 頭をフル回転させながら聞くことになる → どんどん疑問がわく → いい質問ができる
受け身で聞いている時とは全く違う感覚が得られるかと思いますので、もし今まであまり意識していなかったのであれば、ぜひ試してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。