名古屋グルメじゃなかったの?実は茨城にもあった県民激愛味噌煮込みうどん
旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。北関東でよく見かける「ばんどう太郎」の看板。茨城を中心に展開しているファミリーレストランで、人気メニューは味噌煮込みうどんとのこと。名古屋の味噌煮込みうどんとどう違うのか、早速食べてみました。
「ばんどう太郎」ってなに?
最初、ばんどう太郎というのは人の名前だと思っていました。看板には「人間大好き親孝行」と書いているので、北関東地方に伝わる伝説の人物かなにかだと思ったんです。
でも、実は川の名前だったんです。漢字で書くと坂東太郎。なんと利根川のことでした。むかし関東が坂東と呼ばれていた頃、坂東随一の川が利根川で、日本の河川の長男として坂東太郎と呼ばれるようになったそうです。ちなみに次男は、九州の筑後川で筑紫次郎、三男は四国の吉野川で四国三郎と呼ばれています。
そして、昭和50年(1975年)茨城県境町に株式会社坂東太郎が一号店をオープンさせたのが和食ファミリーレストラン「ばんどう太郎」。現在は茨城を中心に埼玉、千葉、群馬、栃木と北関東を中心に80以上の店舗を展開しています。
シニア世代から小さな子どもまで利用しやすく、慶事や法要でもよく利用され、北関東ではとってもメジャーなチェーン店。名物の味噌煮込みうどんは茨城県民のソウルフードなのだそうですよ。同じ関東でありながら、神奈川在住の筆者はまったく知りませんでした。
味噌煮込みうどんが名物
ばんどう太郎グループは、そばやうどん、お寿司といった和食ファミリーレストラン以外に、とんかつや焼肉、ステーキ、海鮮、カフェ、いろんなジャンルの飲食店を経営しています。さらに仕出しや高級食パンまで。さらにさらに、坂東姫というオリジナルブランドの苺栽培まで行っているんですよ。
その中でも一番知られているのは、やはり和食レストランのばんどう太郎。名物は年間200万食以上食べられている味噌煮込みうどんです。創設者が名古屋で食べた味噌煮込みうどんに感動し、関東の味にアレンジしたそうです。
筆者は茨城県境町からの帰り、ばんどう太郎 春日部店に立ち寄りました。
平日月曜日のお昼前11時半というのに店内は満席。10分ほど待って中に入れました。
メニューを見たところ、坂東みそ煮込みうどんは1,573 円(税込)。思っていた以上に高いです。
ファミリーレストランのうどんということで1,000円前後を想像していました。
それでも人気という事は、それだけおいしいということなんですね。
出かけたのが平日ランチタイムだったので、ランチセットを利用。少しリーズナブルにいただくことができました。
いざ実食!
筆者は平日限定ランチメニューから、半ライスとお新香がついた坂東みそ煮込みうどんランチセットをオーダー。10分ほど待ってグツグツと煮込まれた味噌煮込みうどんが運ばれてきました。
前掛け付きです。
具は黄身が半熟状態の卵、肉厚の椎茸、つみれ、長ネギ、蓮根、しっかり煮込まれた白菜、大きめにカットされたカボチャ、カマボコとボリューム満点。
麺はじっくりと煮込まれやわらかいけれど、もちもちっとした歯ごたえが残っています。
スープは名古屋の味噌煮込みうどんと比べるとあっさりめ。とはいえ十分コクがあり、濃厚で甘い。3年熟成した八丁味噌を使用しています。
名古屋の味噌煮込みうどんはご飯を中に入れてしまいますが、こちらはうどんや具をご飯に乗せて食べるとちょうど良い濃さのスープでした。固形燃料で最後まで熱々状態のまま食べられるのがいいですね。
うどんと盛りだくさんの具、さらに半ライスで、お腹パンパンになりました。
軽く食べたい人はミニ丼ランチがオススメ。写真は温かいうどんとミニねぎとろ丼。1,078円(税込)です。
デザート付きの丸得ランチやレディースセットも気になりましたが、やはり初めてなら味噌煮込みうどんでしょうと、今回は味噌煮込みうどんをいただきました。
思っていた以上においしくて、濃厚過ぎないところが関東人好みのスープ。
近くに住んでいながら、今まで全く知らなかったご当地グルメでした。
世の中にはまだまだ知らないおいしいものがたくさんあって、食べ歩きの旅はまだまだ当分続きそうです。
ばんどう太郎 春日部店
住所 埼玉県春日部市内牧2181−1
電話番号 048-753-1131
営業時間 11:00~21:30(LO 21:00 )
定休日 なし
公式ホームページ ばんどう太郎(外部リンク)