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【防災の日】捨てないで!防災グッズになる「空のペットボトル」活用術3選

川崎みさ暮らしの講師

もと海上保安官で2児の母、6年前の西日本豪雨で被災した川崎みさです。

類を見ないほど「災害への備え」を意識したこの夏。防災用品を買い足して災害への備えを強化した方も多いのではないでしょうか。しかし、お金をかけなくても防災グッズとして使えるモノもたくさんあります。その中にひとつが「空のペットボトル」です。

1.「ポリタンク」の代わりになる

6年前の西日本豪雨災害で1カ月間も断水したとき、地域の集会所や公民館に給水車が回ってきてくれましたが、ポリタンクはどこも品切れ。そんな時に役に立ったのが「空のペットボトル」でした。2リットルのペットボトルなら満杯に水を入れても重さは約2キロ。小学生でも運べるので、とても便利でした。

「ポリタンク」は重すぎて持って帰れない人がいた

10リットルのポリタンクに給水車から水をもらったものの、重すぎて家まで運べない、玄関前の段差や階段で持ち上げられず、せっかく確保した水を家の中に入れられない、ムリして持ち運び腰を痛めた、肩が上がらなくなったという方が(高齢者の方を含め)、当時はたくさんいらっしゃいました。

しかし、「空のペットボトル」があれば1本ずつ運んだり、家族でペットボトルを分け合って運べるので確実に、安全に水を家に持ち帰ることができます。

2.外に置いて温めて清拭に使う

真夏の断水で困ったのが「お風呂」に入れないこと。しかし、「空のペットボトル」に水を入れて、外に置いておけば中の水が温まり、汗を流したり、身体を拭くための「ぬるま湯」として使えるようになります。

ペットボトルがあれば、その日に必要な分だけ水を温めることができるので貴重な水がムダになりませんし、時間的にも「ポリタンク丸ごと」よりも「2リットルのペットボトル」の方が、早く「ぬるま湯」になります。

3.男性用の簡易トイレにする

いざという時、空のペットボトルは「小」の方なら男性用の簡易トイレの代わりとしても使えます。災害が落ち着いたら中身は適正に処分してくださいね。

「空のペットボトル」活用術3選

1.ポリタンクの代わりになる
2.外に置いて温めて清拭に使う
3.男性用の簡易トイレにする

「空のペットボトル」は実は優秀な防災グッズ。住まいや家族の人数に合わせて、いくつか「空のペットボトル」を取っておくと、いざという便利です。お金をかけず、災害への備えができるのは嬉しいですよね!

最後までご一読くださりありがとうございます。
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暮らしの講師

元海上保安官で2児のママ。大型巡視船で働いていた経験を活かし、限られた環境と予算でも暮らしを楽しむ工夫を発信中。「お金はないけど知恵はある」海保マインドと「海保式やりくり」で、暮らしの「ちょっと困った」を解決するライフハックをお届けします。産後1カ月のときに西日本豪雨で被災した経験から、防災・減災講座も開催。船舶料理士、整理収納アドバイザー1級、広島防災Jプログラムトレーナーなどの資格を保有。テレビ、新聞、雑誌、NHKラジオなどメディア出演多数。1985年生まれで広島県在住。趣味は古着屋めぐりとマンガを読むことです。

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