シリーズ【気ままに旅して、Trip銘菓(Maker)】築地で和菓子?専門店の「麩万頭」を召し上がれ。
築地場外市場で、生麩や湯葉が欲しい!となれば、大正13年創業の「角山本店」さん。
彩りゆたかな生麩は椀物の蓋を開けた瞬間ぱっと心を明るくしてくれますし、また、お餅のような食感なので磯辺焼きのようにしたりと、料理のバリエーションも豊富な食材ですね。
角山本店さんは生麩の専門店として築地市場にてお店を営んでおりましたが、時代と共に大阪や京都といった西の方からも料理人をはじめとする職人さんが都内にてお店をもつようになり、それに伴って京生麩や湯葉を製造・販売なさるようになりました。こちらも人気のお土産です。
料理人の方々からご指導をうけ、熱心に研究・開発なさり、今では都内有数の専門店として多方面より人気を博している名店にて、築地のお土産としてイチオシなのが「麩万頭」です。
今回は和菓子屋さんではなく、専門店の和菓子「麩万頭」をご紹介。
笹の葉でしっかりと三角形に包まれた麩万頭は、一口でもぱくっと美味しくいただけるような小柄な容姿。
ですが、小柄といって侮ってはいけません。目で見ただけでも伝わる、絹のように繊細かつ洗練された生麩の肌感と舌触り、内側から仄かに感じられるコシと弾力。この食感は、生麩専門店でなければ出せないのではないでしょうか。
さらに、北海道産大納言小豆を使用した粒あんも自家製。甘さを控えた粒あんは、生麩の甘みと旨味をより確かに引き立ててくれます。仄かに鼻をくすぐる青のりの風味もまた一興。
そのまま召し上がるのも美味しいのですが、パッケージに記載されているように、解凍した麩万頭を笹から取り出し、さっと熱湯にくぐらせるとまた別な一面を楽しむことできます。
甘味がぐっと増し、よりツルリとした生麩の食感を楽しむことができますよ。
築地と和菓子はなかなか結びつかないかもしれませんが、専門店ならではの味わいもぜひお土産候補にいれてみてくださいね。
旅の締めくくりに、旅に思いを馳せる始まりも、その土地の銘菓を隣に添えて。
<角山本店>
東京都中央区築地6-21-1
03-3541-8184
5時30分~14時
定休日 日曜・祝祭日・休市日(主に水曜日)
東京メトロ日比谷線「築地」駅1出口より徒歩5分
都営大江戸線「築地市場」駅A1口より徒歩7分