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MiniMetro - 4時間やっても飽きない地下鉄路線設計ゲーム

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
はじめは3つの駅を結ぶところからスタートする、MiniMetro。

都市の地下鉄路線を設計する超シンプルなシミュレーションゲーム、「MiniMetro」がMac App Storeに登場していました。スーパーファミコン版シムシティにはまっていた人は、間違いなく好きになり、4時間でも6時間でもすぐに過ぎ去る、そんな危険が潜んでいるゲームです。

ゲーム配信プラットホームSteamで開発中から遊んでいたこともあり、スタンドアロンのMacアプリとして配信されて密かに楽しんでいたのでした。ちなみに、Steamでは、ロンドン面のみが遊べる体験版も配信されています。

Mac App Store:MiniMetro

Steam:MiniMetro

Dinasaur Polo Club: MiniMetro※開発元サイトに体験版があります(Unityプラグインが必要です)

3つの駅から初めて、急成長する都市の交通網を作り上げる

さてこのMiniMetro。始めは○・△・□の3つの駅から始まります。取りあえずマウスでこの3駅を結んでみると、そこに電車が走り始めます。各駅では、目的地を目指す人が待ち始めていて、電車が駅に来ると、その人たちを乗せて出発、目的地で乗客が降りる、という形です。

乗客の待ち時間をコントロールするよう、複数路線を敷いたり、1つの路線に複数の電車を走らせたり、車両を長くしたりして、増える駅と乗客をさばく鉄道ネットワークを作り上げることがゴールです。乗客の待ち時間が一定時間経過してしまうと、ゲームオーバーとなります。

始めはロンドンから。テムズ川が流れているため、これを通り抜けるトンネルを掘る必要があるのですが、路線数、電車の数、トンネル数に制限がかかっていて、その制限の中でネットワークを作っていくゲームとなります。ゲーム内の時間軸の1週間ごとに、使用できる設備は増強されますが、選択式であるため、これも戦略のうち、ということになります。

ちなみに、エンドレスモードでは、ゲームオーバーなく、だらだらと続けることもできます。

ロンドン、ニューヨーク、大阪などのテーマ。さすがに東京は、難易度が高すぎたか…

ゲームのテーマは地下鉄のネットワークを拡げて、都市内の移動を最適化なのですが…
ゲームのテーマは地下鉄のネットワークを拡げて、都市内の移動を最適化なのですが…

オリジナルのマップはロンドンですが、その他には、ニューヨーク、パリ、ベルリン、香港、大阪、サンクトペテルブルク、モントリオール、サンパウロ、カイロ、オークランドが用意されています。ただ、毎回異なる場所に駅ができるため、一度上手くいった手法がそのまま次に活用できるとは限りません。

各都市ともに、住民の移動の特性や駅の数、規模などが異なっており、香港の人の増え方、はすごかった印象。また、各都市に通っている電車のラインカラーを踏襲している点も、楽しめるのではないでしょうか。ちなみに、大阪には、新幹線が登場します。

ちなみに、ラインアップされている「オークランド」はAuckland、ニュージーランドの方でして、筆者の住んでいるバークレーの隣町、オークランド(Oakland)ではありませんでした。まあ、書くとしたらサンフランシスコとしますよね。サンフランシスコも湾をまたぐBARTが走っていて、良いテーマになりそうです。

また、ラインアップに東京はありませんでした。一応、隅田川、荒川、江戸川、多摩川などの河川が流れているし、地下鉄も充実しているのですが、もしこのゲーム内に東京のマップを入れるとすると、超過密都市のハードな設定になってしまうかもしれません。やってみたくはあるのですが。

iPad版も開発中

現在はMac、Windowsで動作するSteam配信版と、Mac App Store配信版があり、どちらでもプレーすることができます。7月6日現在のドル円相場的に、Steamで購入した方が15%くらい安いかもしれません。

加えて、開発元によると、iPad・iPhoneで動作するiOS版も開発中だそうです。こちらもまた、楽しみですね。

ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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