飯塚市のアットホームなお店

飯塚へ向かう八木山バイパスを駆け抜け、穂波東ICを降りて車で数分の場所。横長の平屋の特徴的な建物は「原ラーメン店」。地域に愛されるアットホームなお店としてご夫婦で営んでいるよう。常連さんも多く笑顔も絶えないお店で、筑豊ラーメンフェスタの実行委員を務めるなど、ラーメンを通して街を盛り上げる活動にも積極的に参加されています。

原ラー映えスポット

広い駐車場に車を止めたなら面白い看板が。
「んっ？ウマいやん！」
インパクトあり良いキャッチフレーズですね。
「原ラーメン店」を略して「原ラー」の映えスポットだそうです。こんなユニークなアイデアいろんなとこに散りばめたお店って大好きです。

喫茶店のような雰囲気

店内に入ると、レトロな古き良き喫茶店のようです。ボックス席が並び、お一人様ならカウンター席も。おいしいラーメンをいただきながらまったり、なんてのも良いですね。そして、お店を営むご夫婦の笑顔が、明るい雰囲気を出しているのも心地よい空間です。

あまみ（しょうゆとんこつ）

創業当初から提供している甘みのあるスープ。原ラーメン店の原点の味だそうです。その〈あまみ〉のワンタンメン。白濁の濃厚さも感じるスープに、もやしとネギにチャーシュー。そしてたっぷりのワンタンがとっても美味しそう。

五右衛門釜で丸一日かけて炊き上げるというこだわりの豚骨スープ。濃厚さとまろやかさを兼ね備えた奥深い味わいです。このもやしとネギがいい仕事していて、スープと絡めたシャキッとした食感も美味しい。

甘めに感じるのはカエシの味わいでしょうか。これは九州産醤油の特徴ですね。豚骨の旨味は凝縮された中に、塩味は控えめでほんのり甘い、濃度もしっかりと感じられる飲みごたえあるスープです。

製麵屋慶史

こだわりの豚骨スープにあわせるのは、なんとあの〈製麵屋慶史〉の特注麺。ツルモチの中細サイズのストレートは、歯切れよくスープと絡みます。スープとの相性を考え抜いたこの組み合わせは、さすがの一言です。

トゥルンと皮が大きめのワンタン。なぜに豚骨スープと絡むと、こんなに美味しいんでしょう。熱々の餡がジュワっと広がるのたまらない。

厚みがあって、食べ応えあるチャーシューはジューシーで柔らかく、存在感もありラーメンを彩ります。

優しくまろやかで、甘さと豚骨の風味もバッチリ美味しい一杯。もちろんスープは完食です。そして、「んっ？ウマいやん！」心の中でそう口ずさむ、いや、口に出して言ってもいいんですよ。そう思ってしまう美味しさです。そして丼に描かれるモダンな文字体もオシャレですね。

卓上にある〈焦がしニンニク油〉もオリジナルで珍しい。優しいスープに少しアクセントを加えたい時はいいですね。そして定番の紅ショウガではなく、ガリが置いてあるのも珍しい。

他にも、スープの後味とキレにこだわった〈しおみ（しおとんこつ）〉や、野菜たっぷりにちぢれ麵の〈特ラーメン〉、魚介香るピリ辛スープの〈醤（ジャン）ラーメン〉、そしてかつて裏メニューだったという〈みそラーメン〉というメニューが並びます。いろんなメニューのバリエーションも、何を食べようか考えるが楽しい。

地域に根付き、地元発展も願う素敵なお店。八木山バイパスを走れば福岡市からも行きやすい場所。飯塚市といえば「原ラーメン店」、そんな知名度もあるお店の一杯は、五右衛門釜で炊き上げる、優しくまろやかで、甘味ある味わいが美味しい、こだわりの〈しょうゆとんこつラーメン〉でした。

原ラーメン店