ウエスタン・リーグのタイトル&ソフトバンク3軍との練習試合結果《阪神ファーム》
9月30日でウエスタン・リーグの全日程が終了しました。最終成績はこちらです。
1 神 106 65-34-7 .657
2 ソ 109 65-40-4 .619 (3.0)
3 中 101 48-50-3 .490 (16.5)
4 広 105 39-63-3 .382 (27.5)
5 オ 111 37-71-3 .343 (32.5)
※( )内の数字は首位とのゲーム差
そして記録による表彰、いわゆる個人タイトルは以下のようになりました。リチャード選手の最多本塁打のみ2年連続(2度目)で、他はすべて初受賞です。阪神とソフトバンクで全部を埋めていますね。
◆投手部門
【最優秀防御率投手賞】
村上頌樹 (阪神) 防御率2.23
【最多勝利投手賞】
村上頌樹 (阪神) 勝利10
【最多セーブ投手賞】
椎野新 (ソフトバンク) セーブ9
【勝率第一位投手賞】
村上頌樹 (阪神) 勝率.909
◆打撃部門
【首位打者賞】
小野寺暖 (阪神) 打率.315
【最多本塁打者賞】
リチャード (ソフトバンク) 本塁打12
【最多打点者賞】
井上広大 (阪神) 打点50
【最多盗塁者賞】
島田海吏 (阪神) 盗塁21
【最高出塁率者賞】
小野寺暖 (阪神) 出塁率.391
阪神の7タイトル獲得は、投打の9部門すべてで受賞した2005年に次ぐ多さです。2005年は「タイトル独占!」なんて書かれたんですけど、実は『最優秀救援投手賞(2006年からは最多セーブ投手賞)』は桟原将司投手と広島の小林幹英投手が13セーブポイントで並び、2人での受賞。これも独占でいいんですかね?他はすべて阪神の選手が単独受賞でした。
58年ぶりの投手三冠!
さて、投手部門では何度かご紹介したように村上投手が防御率、勝利、勝率の投手三冠を達成。ウエスタン・リーグの投手三冠は過去に9人いました。名前だけ書いておきます。
1963年 中井悦雄 (阪神)
1966年 大石弥太郎 (阪急)
このあと30年を経て
1996年 香田勲男 (近鉄)
2008年 佐藤充 (中日)
2009年 山井大介(中日)
2010年 岩田慎司 (中日)
2015年 岩嵜翔 (ソフトバンク)
2016年 山田大樹 (ソフトバンク)
2020年 大竹耕太郎 (ソフトバンク)
2000年以降では中日とソフトバンクの投手が占めていますが、1955年に始まったウエスタン・リーグで初の投手三冠が阪神の中井投手!20試合(114回1/3)を投げて、防御率が1.17、13勝1敗で勝率.929という成績でした。
ちなみに阪神の投手二冠(防御率と勝率、勝利と勝率)は、その前の1961年に金子哲夫投手が、それ以降はぐっと空いて1999年に井上貴朗投手、2002年に横田久則投手、2005年にダーウィン投手、2008年に鶴直人投手、2011年に鄭凱文投手、2013年に白仁田寛和投手、2018年に福永春吾投手が獲得しています。
しかし三冠は1963年以来、実に58年ぶりで2人目の快挙!すごいことですね。おそらく本人が気づく前に周囲が意識し始めたと思われますけど、そうなってからの安定感が見事でしたね。規定投球回数に到達した試合も、勝ちだけでなく防御率もしっかり上げて公式戦の登板を終えたわけですから、本当に大したもの。
それと最多セーブは、阪神・浜地真澄投手とソフトバンク・椎野投手が8でしばらく並んでいたのですが、30日の最終戦で椎野投手が9セーブ目を挙げて単独トップになりました。浜地投手は1軍で頑張っていましたからね。
12年ぶりの首位打者
続いて打撃部門、まず小野寺選手が獲得した首位打者は阪神で2009年のバルディリス選手(.358)以来、12年ぶり9人目(10度)。同じく小野寺選手が獲った最高出塁率は、赤松真人選手が2005年(.444)と2006年(.366)に連続受賞して以来、15年ぶり7人目(9度)です。
ちなみに阪神ファームで、過去に首位打者と最高出塁率の2タイトルを獲得したのは、1996年の誠選手、2003年の斎藤秀光選手、2005年の赤松選手(最多盗塁も合わせて3タイトル)の3人。ことしの小野寺選手で16年ぶり4人目となりました。
最多打点は、阪神の喜田剛選手や森田一成選手、陽川尚将選手のように最多本塁打との二冠が多いのですが、ことしはホームラン9本までいっていた井上選手がケガで離脱してしまい、追いあげられなくて残念でした。でも井上選手は8月10日に早くも50打点を挙げていて、それが最後まで抜かれず初タイトル!悔しいけど嬉しいでしょう。
ところで、ウエスタン・リーグの打撃三冠はどれくらいいるかご存じですか?実は2チーム(オリックスとサーパスは同じ)の3人だけなんですよ!
1997年 ボニチ選手(オリックス)
打率.338 HR15 打点58
2007年 迎祐一郎選手(サーパス)
打率.342 HR14 打点61
2018年 メヒア選手(広島)
打率.337 HR21 打点59
メヒア選手は最高出塁率も受賞したので“四冠”です。
最多盗塁は14年ぶり
盗塁も逃げ切りましたねえ!島田選手は8月6日の広島戦(鳴尾浜)で3号3ランを含む3打数2安打4打点に加え、盗塁も2つ決めて21個とし、そのあとはずっと1軍にいます。2位以下を大きく引き離しており、なかなか追いついてこないと思ったら終盤の終盤になって少し動きが…。
9月半ばまでは広島の羽月隆太郎選手が16個で、島田選手とは5差でした。19日に1つ決めて17個となったものの、それほど量産してはいなかったのです。そこに中日の岡林勇希選手が24日に3つ成功させて17個と羽月選手に並び、翌25日には羽月選手が1つ、26日に2つ決めて20個。羽月選手とはとうとう1差になって、しかもこの2チームには残り3試合があります。
ところが28日に岡林選手、そして29日には羽月選手がそれぞれ1軍に昇格!それだけでなくスタメンに名を連ねていたりして、本人にとっては何より嬉しいことですよね。もちろん島田選手もファームのタイトルより、1軍でのヒットや盗塁が大切でしょうし。というわけで、島田選手が獲得です。
タイトルをたくさん獲得するのが久しぶりのことだったので、長々と書いてしまいました。このご時世でなかなか現場へ取材に行けませんが、昔話ならどんどん出てきます(笑)。またファーム日本選手権のこともご紹介しますので、お待ちください。そのファーム日本選手権は10月9日、イースタンを制したロッテと宮崎で日本一を争います。
《ソフトバンク3軍との練習試合》
初戦はロハスが満塁弾!
さて、公式戦がすべて終わったあと9月28日から、ソフトバンク3軍を鳴尾浜に迎えて練習試合を行いました。その結果をご紹介します。なお内容は現場とすり合わせていますが、練習試合のため公式記録はありません。よって球団のサイトに出ている記録と違うところもありますので、参考程度にご覧いただければ幸いです。
まず28日はウエスタン首位打者と最高出塁率のタイトルを手にした小野寺暖選手が4番を打ち、1軍から熊谷敬宥選手も出場しました。先取点を取られていたものの、6回に4連続四死球とロハス選手の満塁ホームランで5点を挙げて逆転勝ちです!
阪神-ソフトバンク3軍〈9月28日〉
ソフ 000 101 000 = 2
阪神 000 005 00X = 5
◆バッテリー
【ソ】尾形(4回)-高橋純(1回)-村上(1回)-桑原(1回)-中村亮(1回) / 九鬼-石塚(6回~)
【神】望月‐湯浅-加治屋-尾仲-石井将-鈴木-岩田将 / 藤田
◆本塁打 神:ロハス満塁(村上)
◆三塁打 ソ:勝連
◆二塁打 ソ:川原田
◆盗塁 神:熊谷、小野寺
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失)
1]指:江越 (2-0-0 / 2-1 / 0 / 0)
〃打指:榮枝 (1-0-0 / 0-1 / 0 / 0)
2]左右:熊谷 (3-1-0 / 1-1 / 1 / 0)
3]二:板山 (1-0-0 / 0-3 / 0 / 0)
4]三一:小野寺 (3-1-1 / 1-1 / 1 / 0)
5]右:ロハス (3-1-4 / 1-0 / 0 / 0)
〃中:奥山 (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0)
6]中左:高山 (4-0-0 / 2-0 / 0 / 0)
7]一三:片山 (4-0-0 / 2-0 / 0 / 1)
8]遊:遠藤 (3-2-0 / 0-1 / 0 / 0)
9]捕:藤田 (3-0-0 / 2-1 / 0 / 0)
◆投手 (安-振-球/失-責)
望月 2回 7人 30球 (1-2-0 / 0-0)
湯浅 2回 8人 32球 (1-1-1 / 1-1)
加治屋 1回 3人 12球 (0-2-0 / 0-0)
尾仲 1回 5人 23球 (1-2-0 / 1-0)
石井将 1回 3人 10球 (0-1-0 / 0-0)
鈴木 1回 4人 11球 (1-2-0 / 0-0)
岩田将 1回 3人 15球 (0-1-0 / 0-0)
※“球”は四球と死球の合計
《試合経過》※敬称略
先発は望月。1回に2死から九鬼の中前打を許しますが4番・笹川は三振。2回は三者凡退でした。ついで湯浅が登板して3回は三者凡退。しかし4回、先頭の2番・川原田に中越えに二塁打、一ゴロと四球で1死一、三塁となり5番・黒瀬に左犠飛を許して先制されます。
5回の加治屋は三者凡退。ところが6回に登板した尾仲は、味方エラーで出した緒方を川原田の三ゴロで二塁へ進め、3番・九鬼に左前タイムリーを浴び、2対0となりました。
阪神の打線は1回、熊谷が右前打と盗塁、板山の四球で1死一、二塁とするも熊谷は三盗失敗、小野寺が三振で無得点。3回は左前打した先頭の遠藤が暴投で進塁しながら後続を断たれ、4回も先頭の板山が四球と暴投などで1死三塁のチャンスを作ったものの得点なし。
ここまでソフトバンク先発・尾形からは得点できませんでした。5回は高橋純に対して遠藤が内野安打しますが、やはり0点。ところが2点目を追加された直後の6回裏、ソフトバンク3人目の村上から7四死球をもらい、ヒットは1本で大逆転です!
その内容は、まず江越が死球、熊谷と板山は四球で無死満塁となり、小野寺が押し出しの死球。なおも無死満塁で、続くロハスが満塁ホームラン!そのあと2死となりますが、そこから遠藤が四球、藤田は死球、一巡して代打・榮枝も四球でまた満塁。この回2打席目の熊谷が三振で、打者11人の攻撃が終わりました。
5対2と逆転して、7回は石井将が登板。公式戦最後の2試合に投げ、ともに四死球からの失点だったのですが、この日は10球で三者凡退でした。8回の鈴木は先頭の9番・勝連に初球を左越え三塁打されながらも後続を2奪三振などでピシャリ!9回は岩田将が三者凡退に切って取り、試合終了です。
2戦目は板山が4打点
翌29日は阪神・二保旭投手、ソフトバンク・武田翔太投手の先発。打線はその武田投手から序盤に得点を奪い、投手陣はホームランによる1失点のみでした。この試合は1軍から原口文仁選手が参加して2安打しています。
なお原口選手の2打席目は、サードが打球をはじいたようで一瞬エラーランプがつきましたが、確認したところヒットみたいですね。この部分で、球団のサイトに出ている記録(三ゴロ失策)とは違っているため、数字(原口選手の安打数や武田投手の自責点)も異なっています。ご了承ください。
阪神-ソフトバンク3軍〈9月29日〉
ソフ 000 000 100 = 1
阪神 202 001 00X = 5
◆バッテリー
【ソ】武田(3回1/3)-桑原(1回2/3)-吉住(1回)-岡本(2回) / 九鬼-居谷(5回~)
【神】二保‐石井大-伊藤和-小林-守屋-斎藤 / 長坂-藤田(8回~)
◆本塁打 ソ:黒瀬ソロ(小林)
◆三塁打 神:板山
◆盗塁 神:板山、奥山 ソ:緒方
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失)
1]指:江越 (3-0-0 / 1-0 / 0 / 0)
〃打一:片山 (1-0-1 / 0-1 / 0 / 0)
2]二:山本 (4-1-0 / 0-0 / 0 / 0)
3]一:原口 (3-2-0 / 1-0 / 0 / 0)
〃指:榮枝 (1-0-0 / 1-0 / 0 / 0)
4]三左:小野寺 (3-2-0 / 0-1 / 0 / 0)
5]右:ロハス (2-0-0 / 2-1 / 0 / 0)
〃走中:奥山 (1-0-0 / 0-0 / 1 / 0)
6]左三:板山 (3-2-4 / 0-1 / 1 / 0)
7]中右:高山 (4-0-0 / 1-0 / 0 / 0)
8]捕:長坂 (2-1-0 / 0-1 / 0 / 0)
〃捕:藤田 (1-1-0 / 0-0 / 0 / 0)
9]遊:遠藤 (2-1-0 / 0-2 / 0 / 2)
◆投手 (安-振-球/失-責)
二保 3回 9人 39球 (1-3-0 / 0-0)
石井大 2回 8人 40球 (0-3-1 / 0-0)
伊藤和 1回 3人 14球 (0-1-0 / 0-0)
小林 1回 4人 17球 (1-1-0 / 1-1)
守屋 1回 4人 19球 (1-1-0 / 0-0)
斎藤 1回 4人 14球 (1-1-0 / 0-0)
※“球”は四球と死球の合計
《試合経過》※敬称略
まず打線から。ソフトバンクの武田に対して1回1死から山本の右前打、原口の左前打、小野寺の右前打と3連打で満塁とし、ロハスは三振するも板山が中前タイムリーで2人を還しました。2回は長坂の中前打のみ。
3回は1死から原口の左前打と小野寺の右前打で一、二塁となり、またまたロハスが三振に倒れたあと板山が今度は左越えのタイムリー三塁打!2点を加え4対0とします。既に板山は2打席連続タイムリーで4打点ですね。
そして6回、ソフトバンク3人目の吉住からロハスと板山が連続で四球を選び(ロハスの代走・奥山の二盗もあり)、高山は遊ゴロ併殺打で2死となるも、長坂と遠藤がまた連続四球で満塁。代打・片山の押し出し四球で1点を追加します。8回に1死から藤田と遠藤の連打があったものの、ここは無得点。
変わって投手陣です。二保は1回、先頭・緒方の遊ゴロで遠藤の送球エラーがあったものの、二塁へ送ってタッチアウト(3-6)、あとは無難に抑え3人で片付けました。2回は三者凡退。3回は先頭に7番・勝連に中前打されますが、ここも長坂の盗塁阻止などもあり3人で終了。
次は石井大。4回は緒方を遊ゴロエラーで出し、4番・笹川への四球などで2死一、二塁とするも無失点。5回は三者凡退。6回の伊藤和も三者凡退で、ここまで1安打無失点の継投です。しかし7回、小林が2死から5番・黒瀬にレフトへのホームランを浴び、ついに失点しました。
8回から藤田がマスクをかぶり、ピッチャーは守屋。途中出場の伊藤に左前打され、暴投と内野ゴロで1死三塁としたものの、後続をしっかり断って無失点。9回は斎藤が登板して、やはり1安打と1暴投でスコアリングポジションに走者を置きましたが問題なし。結局、最少失点で終えています。
3戦目は長打で圧倒!
3戦目は藤浪晋太郎投手が先発。1軍から出場の小幡竜平選手が1番で、以降の打順も2番・遠藤成選手、3番・江越大賀選手、4番・山本泰寛選手、5番・榮枝裕貴選手と大きく変わっています。また奥山皓太選手が1か月ぶりに先発出場。小野寺暖選手が1軍に昇格したためですね。
その小野寺選手はこの日、ナイターの中日戦でホームラン!ものすごい歓声でした。
この打線が1回から長打を量産!江越選手がホームラン、榮枝選手は三塁打2本(球団のサイトでは1本が二塁打となっていますが、どちらも三塁打と確認済み)、さらに山本選手と片山雄哉選手が二塁打を2本ずつ。計15安打のうち7本が長打です。これで3回までに8点を奪って快勝しました。
阪神-ソフトバンク3軍〈9月30日〉
ソフ 010 001 010 = 3
阪神 242 000 21X =11
◆バッテリー
【ソ】大城(3回)-田上(3回)-高橋純(1回)-中村亮(1回) / 居谷-石塚(6回~)
【神】藤浪‐エドワーズ-小野-石井将-鈴木 / 榮枝-片山(8回~)
◆本塁打 神:江越3ラン(大城) ソ:黒瀬ソロ(エドワーズ)
◆三塁打 神:榮枝2
◆二塁打 ソ:緒方、黒瀬 神:山本2、片山2
◆盗塁 神:山本
◆打撃 (打-安-点/振-球/盗/失)
1]三二:小幡 (3-1-1 / 1-2 / 0 / 1)
2]遊:遠藤 (4-0-0 / 2-0 / 0 / 0)
3]左右:江越 (3-2-4 / 1-2 / 0 / 0)
4]二三:山本 (5-2-0 / 0-0 / 1 / 0)
5]捕指:榮枝 (5-3-2 / 1-0 / 0 / 0)
6]右左:高山 (5-2-1 / 1-0 / 0 / 0)
7]指:長坂 (2-1-0 / 1-0 / 0 / 0)
〃打指一:藤田 (2-0-0 / 1-0 / 0 / 0)
8]一捕:片山 (4-4-2 / 0-0 / 0 / 0)
9]中:奥山 (2-0-0 / 2-1 / 0 / 0)
◆投手 (安-振-球/失-責)
藤浪 5回 20人 90球 (3-6-2 / 1-1)
エドワ 1回 4人 19球 (1-0-0 / 1-1)
小野 1回 3人 11球 (0-0-0 / 0-0)
石井将 1回 5人 29球 (2-2-0 / 1-0)
鈴木 1回 3人 9球 (0-1-0 / 0-0)
※“球”は四球と死球の合計
《試合経過》※敬称略
1回を三者凡退で立ち上がった藤浪は2回、四球を与えた先頭の4番・笹川を、続く緒方の中越え二塁打で還しますが、以降は2三振を奪うなど追加点は与えず。3回と4回は三者凡退。5回は7番・伊藤に左前打され、榮枝の捕逸や1番・川原田の右前打もあって2死一、三塁となった場面を抑え、5回3安打1失点でした。
6回はエドワーズが登板。1死から笹川の代打・黒瀬にホームランを浴びたものの、そのあとは遊ゴロ2つで打ち取っています。7回の小野は三者凡退。
8回は石井将と片山のバッテリーに代わって、先頭の川原田に中前打されましたが、次の石塚は遊ゴロ併殺…と思ったら、セカンド・小幡の送球がエラー。6-4-3-4-3と渡って石塚はアウトにしたものの、川原田を三塁まで進めてしまい、2死後に黒瀬のタイムリー二塁打で1失点(自責0)です。
ついで攻撃をご紹介しましょう。1回は小幡が四球を選び、遠藤の三ゴロで三塁へ!江越の内野安打で生還、あっという間に先制しました。さらに山本の遊ゴロで走者が入れ替わるも二盗成功、榮枝のタイムリー三塁打で2点目が入っています。
2回も先頭・長坂が中前打と暴投で無死二塁として、片山は右翼線へのタイムリー二塁打!奥山の犠打、小幡の四球、遠藤の犠打で2死二、三塁となり、江越が3ラン!この回も4点を追加して、はや6得点です。でも、まだ終わりません。
3回は先頭の榮枝がまたしても三塁打を放って、高山が初球を打って右前タイムリー!1死後に片山の右前打で三塁まで進んだ高山は、続く奥山の四球が暴投となってホームイン!また2点が入り、3回までで8安打8点と大量リード。
4回は山本、5回は片山が二塁打していますが、ここは得点なし。6回は三者凡退でした。この4回からの3イニングを投げたのは背番号70、履正社から入ったルーキーの田上奏大(たのうえそうた)。ソフトバンクなどでプレーした田上秀則氏の甥っこだそうです!来年が楽しみですね。
7回は榮枝が中前打、高山の内野安打で一、二塁として、1死後に片山の左前タイムリー。なおも一、二塁で2死となってから小幡が左前タイムリー。そして8回も江越が四球、山本の左翼線二塁打などで1死二、三塁と攻め、榮枝の遊ゴロでもう1点追加。計11点となりました。なお9回表は鈴木が登板し、三者凡退に切って取って試合終了です。
以上3試合の結果と経過をご紹介しました。なお、きょう10月1日には小幡選手と入れ替わり、ファームで走攻守ともにアピールを続けてきた山本選手が1軍へ昇格しています。
10月に入っても練習試合は組まれていて、あす2日からはオリックスと2連戦。2日は鳴尾浜で12時半から、3日はオセアンで13時からとなっています。ことしは阪神にとってもファーム日本選手権に向けて貴重な実戦ですから、みんな一段と気合が入るでしょうね。
<掲載写真は筆者撮影>