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【コンビニ】夏の冷し麺 セブン「とみ田」とファミマ「千里眼」を食べ比べ

オサーンカップ麺ライター
セブン-イレブンの「とみ田」とファミマの「千里眼」の冷し麺

コンビニ冷し麺頂上決戦「とみ田」vs「千里眼」

今回レビューするのは、コンビニで相次いで発売された冷し麺、セブン-イレブンの「中華蕎麦とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷しつけ麺」とファミリーマートの「千里眼監修 冷しニンニクまぜそば」。暑い夏に向けた、キンキンに冷して食べたいコンビニ麺です。

「中華そば とみ田」は千葉・松戸にある豚骨魚介の人気店。お店の看板メニューであるつけ麺は、ラーメンファンならずとも一度は食べたい名店中の名店として知られています。セブン-イレブンのカップ麺やレンジ麺としてもおなじみで、知名度は全国区。特に「とみ田」がレンジ麺で再現する二郎インスパイアの商品は有名です。

一方の「千里眼」は東京・駒場にある二郎インスパイアの人気店。数ある二郎インスパイアの中でも特に有名で、その人気は本家二郎にも引けを取りません。こちらもカップ麺やファミマのレンジ麺としてもおなじみで、二郎は食べたことがなくても「千里眼」は食べたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

セブン-イレブン「中華蕎麦とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷しつけ麺」

セブン-イレブン「中華蕎麦とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷しつけ麺」
セブン-イレブン「中華蕎麦とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷しつけ麺」

まずは、セブン-イレブンで売られている「中華蕎麦とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷しつけ麺」。毎年夏の恒例商品で、筆者は実はコンビニ各社の数ある季節商品の中でもこの「とみ田 冷しつけ麺」の発売が毎年最も楽しみだったりします。

価格は税込645円。

「中華蕎麦とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷しつけ麺」完成
「中華蕎麦とみ田監修 濃厚豚骨魚介冷しつけ麺」完成

魚介豚骨の濃厚なスープと極太の麺に、大きなロースチャーシュー、メンマ、味玉、ネギ、そして味変辛味が合わせられています。

スープは削り節がたっぷり入った豚骨醤油味で、表面には油脂が浮いています。魚介のパンチが強い上に醤油のキレと豚骨の厚みもあり、かなりのヘビー級。これだけ全方位に濃厚なスープは、コンビニ麺でもカップ麺でもなかなかありません。特に魚介のパンチはクセになる味でした。

小麦ふすま入りの極太麺
小麦ふすま入りの極太麺

麺は極太ストレート。お店の麺と同じく小麦ふすまが練り込まれおり、甘みが感じられる麺となっています。麺量はコンビニ麺としては多く食べ応え十分。

スープが超濃厚ですが極太麺の存在感も負けておらず、麺とスープのバランスは良好でした。

ロースチャーシューや味玉入り
ロースチャーシューや味玉入り

具は、ロースチャーシュー、メンマ2本、味玉半分、ネギ、そして具ではないですが味変辛味の組み合わせ。
ロースチャーシューは大きくて食べ応えがあり、やわらかくておいしいです。さすが高額な商品だけあって、充実しています。

味玉は半個。メンマは実際のとみ田と同じ味付けとのことで、大きくてやわらかく、甘みもあっておいしいです。ネギは豚骨魚介スープと相性が良いのでもっとたくさん入っていて欲しかったです。自分で足しても良いかもしれません。

今回、以前に比べてチャーシューや味玉の量が減ったのですが、昨年より100円近く安くなっています。

「味変辛味」は、唐辛子や花椒、ごま油などが入っているようです。ピリ辛や風味でスープの味を変化させますが、もともとのスープの完成度が高いので、味変する必要がないと感じた場合は入れない勇気も必要です。

ファミリーマート「千里眼監修 冷しニンニクまぜそば」

ファミリーマート「千里眼監修 冷しニンニクまぜそば」
ファミリーマート「千里眼監修 冷しニンニクまぜそば」

続いてファミリーマートの「千里眼監修 冷しニンニクまぜそば」。「千里眼」も夏シーズンには野菜たっぷりの冷し系商品を発売しており、今年は「冷しニンニクまぜそば」というセブン「とみ田」とは別の切り口で攻めてきました。

価格は税込650円でセブンの「とみ田」とほぼ同水準。

「千里眼監修 冷しニンニクまぜそば」完成
「千里眼監修 冷しニンニクまぜそば」完成

ニンニクを効かせた醤油味のたれに、太くて縮れのついた麺と、チャーシュー、大量の野菜、ニンニク、そしてお店の「辛揚げ」をイメージした辛い揚げ玉が入っていて、マヨネーズもついています。

スープはニンニクを強く効かせた醤油味。まぜそばなので汁なしタイプとなっています。二郎系といえば豚骨や背脂など豚全開のスープが特徴ですが、今回のスープはサラッとしており、豚の存在はほとんど感じません。

二郎系の味を求めるならコテコテの背脂や重厚な豚骨が恋しいところですが、夏に食べるには暑苦しくもあるので、醤油主体のクリアで涼しげなスープは夏にピッタリ。

麺とたれ、マヨネーズ、野菜などを混ぜ合わせた状態
麺とたれ、マヨネーズ、野菜などを混ぜ合わせた状態

一方で、塩気がかなり強いのが気になるところで、水分の多い野菜などの具をすべてしっかり混ぜ合わせてもまだ塩気が勝ってしまうほどでした。

実際の食塩相当量の数値はそこまで極端に高いわけではないものの、スープを少しずつ入れてみるなど塩気が苦手な人は注意が必要です。

お店では「ガリマヨ」(ガーリックマヨネーズ)が名物のひとつですが、今回使われているのはプレーンマヨネーズ。コクよりもキレ重視で、爽やかな味わいです。ただマヨネーズがスープの塩気をさらに増幅させていたので、塩気が苦手な場合はこちらも慎重に入れることをおすすめしたいです。

大盛の極太麺
大盛の極太麺

麺は緩やかに縮れのついた極太麺。二郎系としては縮れが穏やかで表面のつるみが強くあんまりワシワシしていませんが、高弾力で主張が強い麺となっています。麺量は明示されていないものの、「とみ田」同様に大盛の量が入っていました。

大きなチャーシュー(左)と辛い揚げ玉(右)
大きなチャーシュー(左)と辛い揚げ玉(右)

具はチャーシュー、大量の野菜、辛い揚げ玉が入っています。チャーシューは大きくて脂身が多いバラ肉で、薄いですが食べ応えは十分。お店のがっつりなイメージにぴったりです。

そしてお店では「辛揚げ」と呼ばれている辛い揚げ玉。結構辛いです。ただスープの塩気が強いため、揚げ玉の存在感は埋没していました。

サラダ感覚で食べられるたくさんの野菜とニンニク
サラダ感覚で食べられるたくさんの野菜とニンニク

野菜はかなりたくさん入っています。二郎系の特徴であるキャベツともやしのうち、キャベツはないですがもやしはしっかり入っています。他に、きゅうり、玉ねぎ、ネギ、ニンジン、そして生のニンニクとフライドガーリックの2種のニンニクが入っていました。

マヨネーズと合わせてラーメンサラダ感覚で食べることができ、その中で2種のニンニクが二郎系らしさを主張していました。この野菜の多さはありがたいと思う人も多いのではないでしょうか。

それぞれに強み

セブンの「とみ田」は本格的な豚骨魚介スープやチャーシュー、ファミマの「千里眼」はサラダ感覚で食べられる大量の野菜が入っていて、それぞれに大きな強みがありました。

どちらも650円ほどする決して安い商品ではありませんが、コンビニで買えるちょっとした贅沢として重宝しそうです。

カップ麺ライター

カップ麺の新商品を食べてレビューするのがライフワーク。ブログで10年以上、5000食以上のカップ麺新商品をレビューしています。特にペヤングウォッチャーとして、「獄激辛」や「ペタマックス」などペヤングの新商品を追いかけています。実はスープにごはんを入れて食べるのが麺をすするより好きで最も至福の時。

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