解雇の翌々日に再契約。前回はマイナーリーグ契約、今回はメジャーリーグ契約
ケビン・ピラー(シカゴ・ホワイトソックス)は、3月24日のエキシビション・ゲームに出場した。その前の出場は、3月21日だ。
この間に、ホワイトソックスを退団し、再び入団している。
先月初旬、ピラーは、マイナーリーグ契約を交わした。今月22日、ホワイトソックスは、ピラーとマイク・ムスタカスを解雇(リリース)したことを発表した。その翌々日、ホワイトソックスは、ピラーとメジャーリーグ契約を交わし、トゥーキー・トゥーサントをDFAとしたことを発表した。
解雇と言っても、ピラーのほうからマイナーリーグ契約を打ち切った可能性もある。とはいえ、退団から2日で再契約は、奇妙な動きにも見える。
その理由は、こういうことではないだろうか。
ピラーのマイナーリーグ契約には、MLBトレード・ルーマーズのスティーブ・アダムスらによると、メジャーリーグのロースターに入れば年俸300万ドル、という条項がついていた。今回のメジャーリーグ契約は、その内容は明らかになっていないものの、300万ドルよりも安いのではないかと思われる。
ピラーは、35歳の右打者だ。センターを守ることができる。
外野の左から右に並ぶ予定の3人、アンドルー・ベニンテンディ、ルイス・ロバートJr.、ドミニク・フレッチャーのうち、ロバートJr.以外の2人は左打者だ。また、一塁と外野の控え、ギャビン・シーツも左打席に立つ。しかも、シーツのポジションのレパートリーに、センターは入っていない。
一方、ホワイソックスがムスタカスを呼び戻すことはないだろう。シーツとムスタカスのうち、シーツが開幕ロースターのスポットを手にした、ということだ。