【岩手県浸水被害の現場から】孤立した岩泉町 電話・電気・水道使えず 救助待つSOSも
台風10号による影響で、岩手県岩泉町では昨夜から今朝にかけて大規模な浸水被害に見舞われている。
警察発表やNHKの報道などによると、今日午前、浸水した町内のグループホーム「楽ん楽ん」では9人の遺体が見つかった。川の堤防が決壊し、町の中心部は広範囲にわたって濁った水に覆われている。
現場は孤立しており情報が不足する中、岩泉町小川地区に実家がある盛岡市の学生「かおり」さんと連絡が取れた。
かおりさんによると、昨日の夕方から夜にかけて、道路や住宅への浸水が発生。実家周辺の道路は泥の水が流木と共に押し寄せたという。自宅の1階部分は浸水し、家族は付近の避難所などに避難したと語る。
かおりさんは現在、盛岡市内にいるが、地元の友人や家族と連絡を取り続け、代わりにTwitterなどを使って現地の様子の発信を続けている。現在、道路が使えない状況で町は孤立。停電しているため、連絡を取り合っている友人たちの携帯電話の充電もいつまでもつかわからないと不安を強めている。
かおりさんの元に友人から送られてきた今日午前9時から10時ごろにかけての岩泉町小川地区の写真を見ると、木々がなぎ倒され、依然として地区が濁った水に浸かっていることが確認できる。
かおりさんは「水が止まっているので、そうした状況を是非伝えてください。水や食料も今後も道路が通れないとなると必要になってきます。」と地元への支援を呼びかけている。