マリナーズはここ3年とも20本塁打未満の打者をDHに据え、5年ぶりの30本塁打以上を期待する!?
シアトル・マリナーズは、テキサス・レンジャーズからFAになったミッチ・ガーバーを手に入れたようだ。ESPNのジェフ・パッサンらが、2年2400万ドルの契約で合意に達し、あとは身体検査、と報じている。
ガーバーは、ミネソタ・ツインズ時代の2019年に、93試合で31本のホームランを打っている。だが、その他の6シーズンは、いずれも20本塁打に達していない。
もっとも、2021年は68試合で13本塁打、2022年は54試合で10本塁打、2023年は87試合で19本塁打を記録した。このスパンの計42本塁打は129位タイだが、16.5打数/本は、計40本塁打以上の150人中、21位に位置する。
2021~23年に計100本塁打以上の9人中3人は、ホームラン1本を打つのに、ガーバーよりも多くの打数を要した。計108本塁打のオースティン・ライリー(アトランタ・ブレーブス)は17.0打数/本、計106本塁打のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)は17.4打数/本、計100本塁打のマーカス・シミエン(テキサス・レンジャーズ)は19.8打数/本だ。
ここ3シーズンの合計本塁打トップ20は、こちらにリストを記載した。
◆「ここ3年の合計本塁打ランキング。1位はアーロン・ジャッジ、4位は大谷翔平。2位と3位は誰と誰!?」
ここ3シーズン、ガーバーの先発出場は、2021年がほぼ捕手のみ、2022年と2023年は、DHと捕手が2:1の割合だった。マスクをほとんどかぶらず、シーズンを通してDHを務めれば、怪我に見舞われるリスクは減る。
マリナーズには、正捕手のカル・ローリーと控え捕手のセビー・ザバラがいる。ザバラは、先月下旬のトレードで、アリゾナ・ダイヤモンドバックスからマリナーズへ移籍した。一方、DHは、2018年のネルソン・クルーズを最後に、流動的な状態が続いている。
今シーズン、フリオ・ロドリゲスとローリーは、それぞれ、32本と30本のホームランを打った。来シーズン、ガーバーが30本塁打に達すれば、マリナーズでは8年ぶり、2016年のクルーズ(43本)とロビンソン・カノー(39本)とカイル・シーガー(30本)以来となる、30本塁打トリオが結成されるかもしれない。
ちなみに、マリナーズの30本塁打トリオは、2016年が3組目。その前の2組は、1組目が1996年のケン・グリフィーJr.(49本)とジェイ・ビューナー(44本)とアレックス・ロドリゲス(36本)、2組目は1997年のグリフィーJr.(56本)とビューナー(40本)とポール・ソレント(31本)だ。
あるいは、マリナーズは、スラッガーをあと1人、来シーズンのラインナップに加える可能性もある。外野の両翼、フリオの左右は、まだ確定していない。