こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー（公認心理師）の竹内成彦です。

今日は、「ポジティブ思考のメリットとデメリット」というテーマでお話しいたします。

ポジティブ思考とは、「物事をなんでも前向きに考えれば、人生はうまくいく」という思考のことです。ポジティブ思考の推奨者は、「物事の良い面を見るように努め、ポジティブな姿勢や態度を保ち、思考そのものを前向きで明るいものにすれば、引き寄せられるかの如く、次々に良いことが起こる」と言います。

ポジティブ思考の人は、晴れたら「最高！」と言いますし、雨が降っても「最高！」と言います。「最高しかないね。これから自分の人生、良いことしか起こらないね」等と言ったりします。

ちなみに、世の中に出回っている自己啓発本の多くは、ポジティブ思考の人が書いたものです。自己啓発本には、次のようなことが書かれていることが多いです。

　１．失敗して落ち込むのではなく、失敗から学べ。
　２．出会いを大切にしろ。
　３．迷った時は行動するほうを選べ。
　４．「やれば出来る」という言葉を口癖にしろ。
　５．自分を褒めろ。
　６．くよくよするな。
　７．人と自分を比べるな。
　８．人目を気にするな。
　９．いつも笑顔でいろ。
１０．仕事も遊びも全力でしろ。
１１．感謝の気持ちを忘れるな。
等々です。思いつくままにお話しました。

さて、そんなポジティブ思考ですが、ポジティブ思考には、実は長所と短所があります。

まずは長所からですが、
ポジティブ思考を持てば、明るい気持ちでいられます。気分も高揚し、自分が大きな立派な人間になった気がします。そして、積極的になり、行動力が増します。

次に短所ですが、
ポジティブ思考になると、行動力が増すため、大きな失敗をしかねません。人を傷つけても平気な人間になっており、気が付いたら人から嫌われているような人になっていたりします。このあたりは十分に気をつけたいところです。

また、ポジティブ思考になっていると、気持ちが大きくなっているものですから、お金を派手に使ったりして、気がついたら貧乏になっていた…ということもあります。
マルチ商法の説明会や自己啓発系のセミナーに参加すると、主催者は、参加者をポジティブな気持ちにさせようとしますが、それは、そうすることによって、参加者の財布の紐を緩ませることに成功するからです。参加者の財布の紐が緩めば、主催者は、自分たちの懐があったかくなるので好都合…というわけです。

私は、この記事をご覧の皆さんには、ネガティブな人よりかは、ややポジティブな人になって欲しいと思っているのですが、
ただポジティブになれば人になればいいってものではなく、またポジティブな気持ちの人を利用しようと企んでいる人が、世の中には大勢いるんだ…ということは、ぜひ知っておいていただきたいと思います。

最後に、ポジティブかネガティブかは、半分ぐらいは生まれつき決まっています。自分はどちらの人間なのか？　そのことも踏まえて、どうぞ自分と上手につきあっていってください。
というわけで、今日は、「ポジティブ思考の長所と短所」というテーマでお話しさせて頂きました。

今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

　　　　　　この記事を書いた人は、心理カウンセラー（公認心理師）の竹内成彦です。