嵐チケット転売激減 “通報祭り”の効果?
人気アイドルグループ嵐の2019年のコンサートチケットの当選者が3月1日、ファンクラブサイトで発表された。
ファンクラブに入っていてもなかなか取れないといわれる嵐のチケット。2020年の活動休止が発表されたこともあり、今回のチケットの競争率は非常に高かったようだ。
嵐のチケットは、チケット転売サイトやオークションサイトの常連でもある。過去のライブツアーでは、チケットの当落が発表されるや否や出品が殺到し、数百枚単位で出回るケースも珍しくなかった。
だが今回は様子が違う。3月2日午前8時現在、チケット転売サイトやYahoo!オークション、メルカリなどを見ても、出品がまったくなかったり、あっても10件程度にとどまっている。なぜか。
理由は定かではないが、ファンの間では「通報が奏功している」との見方が出ている。ジャニーズ事務所は専用フォームを作って転売やマナー違反行為などの通報を受け付けており、ファンがこのフォームに転売チケットのURLを通報しているほか、チケット転売サイトに通報したところ削除されたという報告もある。
Twitterでは、「嵐チケットの転売をみつけたので通報した」といった報告が相次いでおり、「転売チケットを復活当選に回すために、みんなで力を合わせて通報しよう」などの呼び掛けも。Twitterで「チケット譲ります」と書き込んでいる人もいるが、その書き込みのリプライにも批判が集まっている。
また今回のコンサートツアーで事務所側は、公的な証明書で本人確認を行うと発表している。転売チケットによる入場を防ぐためとみられ、ファンの間ではこの取り組みを評価する声もある。
転売が厳しく取り締まられる一方で、「チケットが取れた人が行けなくなってしまった場合の救済策がない」との指摘も。「転売禁止にするなら、行けなくなった人が行きたい人にチケットを譲れる公式リセール機能を用意してほしい」という要望も上がっている。
3月3日午後9時:通報についての記述を追記、修正しました。