「言いたいことが言えない」とおっしゃるあなたへ。
こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。
今日は、「言いたいことが言えない」とおっしゃるあなたへ
というテーマでお話をさせていただきます。
ズバリ、言いたいことが言えないのは、
生まれつき性格=先天的性格でもありますし、
生まれてから形成された性格=後天的性格でもあります。
また、世の中には、生まれつき、「言いたいことというのがあまりない」という人がいらっしゃいます。いわゆる、「自己主張したいことが、さほどない」とおっしゃる人たちです。
そういう人たちは、「自分の身を守るためには、周囲の人に合わせていくのが1番だ」と心の底から思っていて、主張したいことそのものがなく、言いたいことがない、だから言わない言えないのです。
いや、そうではなく、今日のタイトルどおり、「言いたいことがあるけれど、言えない言わない」という方もいらっしゃいます。そういう方は、怖がり性格な方であることがほとんどです。「言いたいことはあるけれど、言ってしまって、反論されたり攻撃されたりするのは嫌なので、言わないでおこう」と考える人たちです。こういう、生まれつき怖がりな人たちは、基本、言いたいことが言えませんし、言いません。
ちなみに私(竹内成彦)は、怖がりな性格なので、言いたいことがなかなか言えません。
じゃあ、「怖がり性格の人は、ずっと言いたいことが言えないのか?」というと、そうではなく、言う時は言います。でも、怖がりな人は、自己主張するときは、怖がりじゃない人には理解しがたいほど、勇気を振り絞って発言するので、周囲の人から見ると、時に主張が激しく、攻撃的に見えるようなところがあります。「あんなにおとなしい人が何故?」と周囲の人が首を傾げるのは、たいていこういうパターンです。まさに、「窮鼠猫を噛む」という諺通りです。
キレるという言葉がありますが、実は、これは怖がりな人がよくやる行為です。怖がりじゃない人は、キレるというよりは、怒る・叱るという表現のほうがしっくりきます。
と、ここまでは生まれつき性格のお話です。
次に、生まれてから形成された性格=後天的性格のお話です。
育っていく過程で、「言いたいことを言ったために、不利益をこうむった」という経験が多い人は、自然に、言いたいことを言わない人になります、言いたいことが言えない人になります。
例えば、幼少期の頃に、「言いたいことを言ってしまったが故に、親から叱られた」という経験をたくさんしてしまった人は、言いたいことを言えない人、言いたいことを言わない人になるのではないでしょうか?
あなたは如何ですか?
言いたいことを言える人ですか、それとも、言いたいことが言えない人ですか?
そして、それは、先天的なものですか? それとも後天的なものですか?
ちょっとここで、私のことをお話したいと思います。
先日、私は、病院の待合室で結構な時間、待たされました。やがては、あきらかに私のあとから来た人が、私より先に呼ばれるようになりました。よっぽど「私の番、まだですか?」と、受付の人に訪ねたかったのですが、不愛想な態度を取られるのが怖く、なかなか言えませんでした。でも、90分以上も待たされ、さすがにこれはおかしいだろうと思われ、やっとのこと勇気を振り絞って言ったのですが、そのとき、自分でも気づいたのですが、自分の声には大きな棘がありました。
今言った私の例は、良くない例です。言いたいことが言えない人がよく陥りがちなパターンです。言いたいことが言えない人は、言うのを我慢するか、私のように攻撃的に言ってしまうかのどちらかになりがちなのです。
そうではなく、爽やかに自己主張できたら、真っすぐに言いたいことが言えるようになったら、どんなに素敵なことかと思います。
生まれつき、もしくは育った過程で、「言いたいことが言うのが苦手」とおっしゃる方には、アサーショントレーニング(爽やかな自己主張訓練)を受けられることをお勧めしたいと思います。そうすれば、言いたいことが言えるようになり、生きていく過程で不利益をこうむることが減るかと思う次第です。
私もアサーション・トレーニングを受けたことがあります。そして、そこで、依頼事を断る練習、お願い事をする練習をしました。かれこれ10数年も前の話です。私にとって、アサーションの概念は、大変に有益なものとなりました。ぜひ、参考にしてください。
今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。
この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。