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思っていることがすぐ顔に出る人

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


今日は、「思っていることがすぐ顔に出る人」というテーマでお話したいと思います。

世の中には、思っていることが顔に出やすい人と出にくい人がいます。これは、気質(生まれつき性格)の影響が大きく、おおむね、生まれつき、「顔に出やすいか否か?」が決まっています。

私(竹内成彦)は、生まれつき性格の研究をずっとしている、キャラ診断アドバイザー協会の会長をやっているのですが、子どもタイプの人ほとんどは、思っていることがすぐ顔に出てしまいます。逆に、大人タイプの人ほとんどは、思っていることを顔に出そうと思わなければ出さないでいられます。

何故かと言うと、子どもタイプの人は、自分の気質が子どもなものですから、感情が、素直に正直に、表に出てしまうのです。大人タイプは、そのあたり、感情が、表に出ないよう、上手にコントロールできたりします。

私は、キャラ診断で、人をものすごく大雑把に、9通りの人間に分けて見ているのですが、ものすごく興味深いな…と思うことがあり、それは嘘についての考え方です。

ちょっとご紹介しますね。
嘘についての考え方を聞くだけで、その人の生まれつき性格がわかるってものです。
1.おじいさんタイプいわく、嘘をつくこと自体は、大した問題ではないです。
2.おばあさんタイプいわく、嘘をつかなければならない時は、なんとなくはぐらかします。3.お父さんタイプいわく、嘘は言いません。言ったとしてもそれを認めません。
4.お母さんタイプいわく、嘘は人間関係の潤滑油として、積極的につきます。
5.長男タイプいわく、嘘はつくのもつかれるのも嫌いです。
6.長女タイプいわく、嘘をつくことは、人として良くないことだと思います。
7.二男タイプいわく、嘘は目的に応じて、上手につくものです。
8.二女タイプいわく、嘘はつきたくないですが、時と場合によりつきます。
9.末っ子タイプいわく、嘘をつくくらいなら黙っていたほうがマシです。
以上です。

エニアグラムで言うと、
おじいさんタイプは、タイプ5。
おばあさんタイプは、タイプ9。
お父さんタイプは、タイプ8。
お母さんタイプは、タイプ2。
ここまでが大人タイプで、比較的、嘘をつくことに抵抗がない人たちです。
長男タイプは、タイプ7。
長女タイプは、タイプ1。
二男タイプは、タイプ3。
二女タイプは、タイプ6。
末っ子タイプは、タイプ4。
子どもタイプは、比較的、嘘をつくことに抵抗があるタイプです。
以上です。

※ ただ、エニアグラムは、流派がいろいろあるので、あなたの知っているエニアグラムが、上記にピッタリ当てはまるかどうかは微妙です。

如何でしょうか? 大変に面白いと思いませんか?
上記を見れば、生まれつき、嘘をつくのが上手で得意な人と、下手で苦手な人がいる…ということがおわかりになるかと思います。

ちなみに嘘をつくこと自体は、基本よくないことではありますが、時と場合によってはいいこともあります。「馬鹿正直は、ただの馬鹿」という言葉もありますので、このあたりは十分に注意したいところです。

嘘をつくのが上手な人は、腹の中と表情を一致させないことが得意です。思っていることが顔に出ないのです。こういうタイプは、「今、自分の思っていることを顔に出したらマズイな」と思えば、顔に出さずにやり過ごせます。

いっぽう、嘘をつくのが下手な人は、腹の中と表情を一致させないことが苦手です。思っていることを顔に出してしまうのです。「今、自分の思っていることを顔に出したらマズイな」と思っても、つい顔に出してしまうのです。

あなたは如何ですか?
思っていることが顔に出やすい人ですか?
それとも、思っていることが顔に出ない人ですか?

私(竹内成彦)は、子どもタイプなので、思っていることがつい顔に出てしまうタイプです。けれど、もう60年以上も生きているので、最近はようやく、かなり顔に出さないよう、コントロールすることが出来るようになりました。まあ訓練の賜物ですね。

思っていることが顔に出てしまうタイプの人は、正直で憎めない人とも言えるのですが、生きていて何かと不都合なこともあるかと思います。思っていることがつい顔に出てしまうタイプの人は、それは生まれつき性格でもありますが、訓練によってかなり上手にコントロールできるようにもなります。

よって、そんな癖を直したいと思うのであれば、意識して直していっていただければ…と思います。でも、自分の気持ちだけは見失わないようにしてくださいね。それだけはくれぐれもお願いしたいと思います。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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