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新婚の妻が球団を選ぶ決め手になる!? このFAはシカゴのサッカー選手と今月結婚

宇根夏樹ベースボール・ライター
ダンズビー・スワンソン(左)とマロリー・ピュー Jul 19, 2022(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 今オフのFA市場に揃った、遊撃手ビッグ4のうち、2人はすでに大型契約を手にしている。トレイ・ターナーは、フィラデルフィア・フィリーズと11年3億ドルの契約を交わした。ザンダー・ボガーツは、11年2億8000万ドルでサンディエゴ・パドレスに入団した。残る2人は、カルロス・コレイアダンズビー・スワンソンだ。

 1年前、スワンソンは婚約を発表した。そして、今月10日に結婚式を挙げた。相手は、ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグ(NWSL)のシカゴ・レッドスターズでプレーしている。フォワードのマロリー・ピューだ。彼らの婚約と知り合った経緯については、昨年12月に「ベースボール選手とサッカー選手が婚約。ワールドシリーズ優勝の指輪をもらう前に婚約指輪を贈る」で書いた。

 シカゴに本拠を置くメジャーリーグの2球団のうち、シカゴ・ホワイトソックスは、ティム・アンダーソンがいるので、新たな遊撃手を必要としていない。一方、シカゴ・カブスは遊撃手を欲している。今シーズン、遊撃を守ったニコ・ホーナーでは力不足、と見ているのだろう。MLB.comのマーク・フェインサンドやマーク・ボウマンらは、スワンソンを手に入れようとしている球団の一つに、カブスを挙げている。ジ・アスレティックのケン・ローゼンタールは、「カブスの現実的なターゲットはスワンソンだろう、コレイアに大枚を投じないとすれば」と報じている。

 また、スワンソンのフェイバリット・プレーヤーは、遊撃手のノマー・ガルシアパーラだ。メジャーデビューする前に、MLB.comのダニー・ワイルドに訊ねられ、ガルシアパーラの名前を挙げている。ガルシアパーラは、2003年11月にサッカー選手のミア・ハムと結婚し、翌年の夏、4チームによるトレードで、ボストン・レッドソックスからカブスへ移籍した。

 なお、ガルシアパーラは、レッドソックスとカブスに続き、ロサンゼルス・ドジャースとオークランド・アスレティックスでもプレーした。カブスだけでなく、レッドソックスとドジャースも、スワンソンに興味を示しているらしい。この2球団からは、それぞれ、ボガーツとターナーが退団している。

 スワンソンらの遊撃手ビッグ4については、こちらで書いた。

「昨オフの「FA遊撃手ビッグ4」が得た契約は計7億ドル以上。今オフのビッグ4はそれを超える!?」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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