「離婚や結婚で子どもの苗字を変更したら」保育園にはどう伝える?他の子の反応は?現役保育士が実況中継
現役の保育士(幼保英検1級)です。
子どもが保育園や幼稚園に在園中に、親が離婚や結婚をして苗字が変わるということはよくあることです。
子どもの苗字をどうするかは家庭により異なりますが、体感では、離婚した後も子どもは婚姻時の苗字のままで過ごしていたものの、小学校入学を前に母の旧姓に変更するというパターンが毎年見られます。
今回は、離婚や結婚で子どもの苗字が変わる場合に、保育園にどう伝えるのか、また他の子どもの反応なども含めて、現役保育士の立場からあるがままを伝えていきます。
※本文中の名前は仮名
子どもの苗字変更を保育園にどう伝える?
苗字変更の手続きをしても保育園に自動的に通知されることはありません。
仮に、行政からの書類に変更後の苗字が記載されていたなどで知りえたとしても、保育園内の書類や掲示物の苗字を勝手に書き換えたりすることはありません。
保育園側はシンプルに、保護者から「苗字を変更しましたので対応をお願いします。新しい苗字は〇〇です。」と連絡を受けてから書類や掲示物の名前を書き換えますよ。
保育園への伝達方法は口頭でも連絡帳でも構いません。
ただ、先生から保育園内での対応について確認があるはずですので、口頭で伝えた方が無難でしょう。
子どもの苗字変更で保育園が行うこと
子どもの苗字変更の連絡を受けた後、保育園の先生たちが行うことは次の通りです。
●職員への周知
●名簿の更新
出席簿、登園・降園時間記入簿、緊急連絡簿、給食数確認簿など
●掲示物の名前の変更
子どもの作品の名前、誕生日表の名前など
●支払いシステムなどの名前の更新
給食費や消耗品などの支払いシステム、写真販売システムなど
●同じクラスの子どもへの説明
特に、離婚により名前を変更する場合は、ママ・パパの気持ちを鑑みて、保育園での対応を確認した後は一気にかつ漏れなく変更作業を終えるよう気を使っています。
掲示物上の苗字を書き換えるときも、苗字部分だけ上から紙を貼って新しい名前を書くこともできますが、保護者の目に触れるものは可能な限り、新しく台紙ごと作り直すことが多いですね。
子どもの苗字変更で他の園児の反応は
子どもの苗字が変わった場合、他のお友達にも紹介はしますが、理由などは詳しく説明しません。
機会としては、朝の会の出席確認で一人ひとり呼名をする際に、「お家の都合によりスズキコウタ君は、キムラコウタ君に変更になりました」とだけ説明したあと、「キムラコウタ君」と他のお友達と同じように呼名する流れです。
理由などは子どもたちに説明しないので、「俺もキムラになりたい!」とうらやましがるお友達も多く、本人も注目を浴びて照れているのかにっこり。
その朝の会以降は、子どもも保育士も何も言わず、気にせず、いつもの「コウタ君」として遊びや活動を共にしていますよ。
まとめ
離婚や結婚で子どもの苗字が変わる場合に、保育園にどう伝えるのか、また他の子どもの反応なども含めて、現役保育士の立場からあるがままを伝えてきました。
保育士の仕事は子どもの保育、子どもの仕事は遊びを通した学び、保護者の離婚や結婚の影響には配慮するものの、保育に必要なこと以外は聞かないし、話しませんよ。