伸びるものも伸びません!保育士が見た何もできない子の親がやってしまっていることと解決策
自分の子に対して「うちの子何もできなくて困る、この先大丈夫かな?」と悩んでしまったことはありませんか?
もしかしたらその原因は、お子さん自身ではなく保護者の方や、お子さんに関わる周りの大人にあるかもしれません。
今回は保育現場で多くの子を見ていて「この子家では何もやっていない、きっとできるのにもったいない」と感じたお子さんの保護者がやってしまっていることをお伝えします。
これから開花するはずのお子さんの可能性という蕾を、大人がもぎ取らないようにしましょう。
この子はできないと思っている
”この子はできない”という考えが一番お子さんの可能性を奪ってしまいます。
この考えがあると、少し難易度が高くても成長に必要だったり、やってみたらできるかもしれないこと、興味を持つかもしれないことを経験する機会を奪ってしまいます。
また、お子さんの自信や自己効力感も奪ってしまいます。
「どうせできない」という考えは一度しまっておいて、お子さんの力を信じ、経験する機会を作ってあげましょう!
待てずに手を貸してしまう
登降園の姿を見ていると、保護者がお子さんの荷物を全部持ってしまう、靴を履かせてしまうなどの姿を見かけることがあります。
そういったお子さんの園での姿を見てみると、やはり衣服の着脱や何かを出すしまうなどの基本的動作に苦労したり、個人的なサポートを待っていたりして遅れを取ってしまうことが多々。
本来お子さんができることを大人が助けてしまうことで、集団でいるときやいつも助けてくれる人が近くにいない時に困るのは結局お子さんです。
ですから、時間と心の余裕がある時には、自分のことは自分でやるように促しましょう。園でできていることはできる力はあるはずです!
指示しすぎ
「これ持って!次はこれやって!」など、つい指示ばかりになってしまうことはありませんか?
言われたことはできるけれど、指示されたこと以外は日常で繰り返していることでもやらない・できないというお子さんがいます。
お子さんからしたら、常に自分のやることに関して一方的に指示されるので、やらなくて焦ったりどうすればよいか考えるという経験や時間が少ないのです。
「次は何をやればいい」「この時はこうした方がいいかも」など、幼児期のお子さんでも考えることができます。
ですから、余裕がある時には口を出さずに見守りお子さん自身で考える時間を取ったり、「どうした方がいいと思う?」「次はなんだっけ?」などと自分で考えるよう促す言葉ををかけるようにしてみましょう。
おわりに
お子さんの成長には、大人の関わりが必須です。
だからこそ、お子さんに関わる大人がよかれと思ってやったこと、逆に子どもだからと甘く見て行動したことで、お子さんの可能性を奪わないようにしていきましょう。
お子さんの力を信じましょう。