十五夜限定!たねやさんの【きぬかつぎ】はつるんと可愛い里芋型。こし餡たっぷりあっさり月見団子
2023年の十五夜は9月29日!皆さんは月見団子を召し上がりましたか?和菓子屋さんあやデパ地下などでは、本日に合わせて沢山のお店がお月見商品を展開していますね。
さて、満月の中にはうさぎがいて餅つきをしているというおとぎ話から、うさぎを模した練り切りやお饅頭が出そろうこの季節。関西では十五夜のことを「芋名月」と呼び、丁度収穫期を迎える里いもを神前にお供えしたことから由来しているのだとか。
そのため、関西の月見団子はまんまるではなく滴型や細長いお餅にあんこを纏わせたもの、いわゆるあんころもちスタイルも多く見受けられます。
滋賀県に本店をもつたねやさんでは、十五夜限定で「きぬかつぎ」というお菓子が販売されています。きぬかつぎとは、サトイモの上下をおとして皮付きのまま加熱し、皮を剥いていただく料理。そのつるんとした絹肌をイメージした十五夜限定の種谷さんの御菓子、「きぬかつぎ」をご紹介。
ぷりんと艶やかなお団子は適度な弾力と粘り気を備えた食べやすい歯ごたえ。あっさりとしているのですが、そこがまたあっさりといただける嬉しいポイント。中に包まれているこし餡もきめ細やかで、さらりとして餅肌と同じように慎ましやかな甘味。双方共にあっさりとしていながらも、同じトーンの甘味や旨味が心地よく、いくらでも食べられてしまいそうなお団子です。気が付いたら自然ともうひとつ手に取っていた、という現象がそのまま起こってしまいそう。
また、咀嚼しているとふんわり漂う仄かな刺激。エレガントなのにスパイシーな香りの正体は、桂皮末。それがまたこし餡に混ぜ込まれているというわけではなく、かといってお餅に練り込まれているというわけでもないのです。出所は、可愛らしい縞模様からでした。全体に効かせるのではなく本当にごくわずかの香りなのに、そのおかげで食べ終わったあともより印象的が色濃く残っているような気がします。
残念ながらこちらは2023年9月29日の十五夜限定での発売。とはいえ、たねやさんでは歳時記に則り、その時の旬のものや季節を盛り込んだ限定のお菓子が都度販売されております。オンラインストアでも購入かのうなものもありますので、ニュースやSNSでなにか季節の節目を感じたら、チェックしてみても良いかもしれませんね。