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大谷翔平のシーズン長打は、36本目のホームランで70本に。最後の100長打は今世紀最初の2001年

宇根夏樹ベースボール・ライター
大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)Aug 12, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 8月12日、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、シーズン36本目のホームランを打った。二塁打29本と三塁打5本を合わせ、70本目の長打だ。

 同じ日、大谷の少し前に、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)も、長打を70本とした。こちらの70本目は、ホームランではなく二塁打。二塁打27本+三塁打1本+ホームラン42本=長打70本だ。

 レギュラーシーズンの残りは、ドジャースが43試合、ヤンキースは42試合(8月13日以降)。ドジャースは8月12日の試合を終えたが、ヤンキースはまだ試合を行っている。ジャッジは、申告敬遠で歩かされなければ、少なくともあと1度は打席に立ちそうだ。いずれにせよ、大谷もジャッジも、これまでのペースからすると、シーズン全体で95本前後の長打となる。

 昨シーズンの長打は、フレディ・フリーマン(ドジャース)の90本が最も多かった。フリーマンは、二塁打59本と三塁打2本に、ホームラン29本を記録した。

 1シーズンに95本以上の長打は、2013年に96本のクリス・デービス――ファーストネームのイニシャルはC――が最後。二塁打が42本、三塁打が1本、ホームランは53本だ。

 さらに上のシーズン100長打となると、延べ15人しか到達していない。

筆者作成
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 2001年の三桁長打は、バリー・ボンズ(107本)、トッド・ヘルトン(105本)、サミー・ソーサ(103本)、ルイス・ゴンザレス(100本)の4人を数え、ヘルトンは2000年に続く2シーズン連続100長打以上ながら、その後は22シーズンにわたり、三桁にリーチをかけた選手もいない。

 なお、今シーズン、大谷とジャッジに次いで長打が多いのは、67本のボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)だ。二塁打が33本、三塁打が11本、ホームランは23本。8月12日に、23本目のホームランを打った。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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